【フロリダ州タンパ18日(日本時間19日)発】WWE大会が行われ、〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(41)が、キング・コービン(36)との王冠争奪戦を制し、王になったことを高らかに宣言した。

 もう1人の王キング・コービンと、王冠を巡り血で血を洗うような抗争を繰り広げてきた中邑。この日はとうとう、そのコービンと決着をつける「王冠争奪戦」が行われた。

 闘志十分の中邑は、序盤から攻勢に出てスライディング・ジャーマン・スープレックスやスライディング・ニーを決めてペースをつかむ。途中、コービンのディープシックスやジャーマン・スープレックスを食らい、さらにキンシャサにカウンターのクローズラインを合わせられるなどピンチも。

 しかし、延髄切りなどで再びペースをつかむと、最後はセカンドロープからのダイビング・ニー2発で追い込み、渾身のキンシャサを今度こそ叩き込んで壮絶な戦いを制した。

 試合後はステージに用意された王座で王冠をかぶると「俺がWWEのキングだ」と絶叫。さらにバックステージのインタビューでは「初めから俺がキングだ。俺がこの王冠に新たな価値を与えたんだ」と答えた。王冠を得たことで何が変わるのかは分からないが、これからの中邑にますます期待するほかない。