英国人になる。WWEのNXT・UK女子王者ケイ・リー・レイ(28)への挑戦を控えたセンダイガールズ(仙女)の総帥で「ファイナル・ボス」こと里村明衣子(41)が、不退転の決意を固めた。

 里村は14日配信のガントレット戦を制し、レイへの挑戦権を獲得。3月の初挑戦に続き2度目の挑戦(6月予定)を決めた。現在ロンドン滞在中の里村は「6月27日新潟のビッグマッチを最後に、英国を本拠地にします。移住しなければ英国のファンに認められない。短くて半年、長ければ1年以上は日本に帰ってくるつもりはありません。それぐらいの覚悟がなければ手にできないベルトだと思う」と意を決した表情で語った。

 2月の参戦以来、日英を往復していたが、王座戦を機に〝移住〟を決意したという。もちろん王者となれば英国常駐は絶対条件となる。里村自身「英国のキャッチ・レスリングのレベルの高さに驚いている。日本ではやり切った感が強いので、自分が英国レスリングの継承者となり世界に発信したい。今、WWEは女子のレベルが全ブランドで上がっている。私は英国で王者になり、各国の女子王者と戦いたい」と、英国王者として米国再進出も視野に入れる。

 現在、英国は新型コロナウイルス感染が激減。「国民の約6割がワクチンを接種して、政府からの外出規制やマスク着用の要請もなくなった。選手用のホテルには医師が常駐して2日に1度、PCR検査を受けています。レストランも再開して外出できない不自由もなくなりました」という。

「ケリーは向かい合っただけで鳥肌が立つ存在感と実力を持っている。年上の私が見てもカッコいい。でも必ず勝ってベルトを巻きます!」と里村は悲願のWWE初戴冠を誓った。

 NXT UKは日本時間毎週金曜早朝、WWEネットワークで配信されている。