WWEは25日(日本時間26日)に「ロウ」でキャスターを務めていたアドナン・ヴィルク氏(42)が降板することを発表した。

 ヴィルク氏はスポーツキャスターとして約18年のキャリアを誇り、ESPNやMLBネットワークなどでキャスターを務めた後、今年4月からロウのキャスターとなっていた。4月の殿堂入り式典「ホール・オブ・フェイム」でも司会役の重責をこなしたが、わずか2か月弱でWWEを去ることになった。

 WWEは「WWEはヴィルク氏と別々の道を歩むことになった。彼の貢献に感謝します」とのみコメントしており、ヴィルク氏は自身のツイッターで「素晴らしい機会を与えてくれたWWEに、心から感謝します」と心境をつづった。退社の理由などは明らかにされていない。

 WWEは新型コロナウイルス禍による収益悪化のため、4月15日に元US王者のサモア・ジョー(42)を筆頭に元ロウタッグ王者のボー・ダラス、元WWE女子王者のミッキー・ジェームス、元WWE女子タッグ王者のアイコニックス(ビリー・ケイ、ペイトン・ロイス)ら10人を大量解雇。19日にもNXTでレフェリーを含む8人が解雇されたばかりだった。

 今回のヴィルク氏退社が一連の大量解雇と関係があるかは不明だが、WWEが経営面でより厳しい姿勢となったことだけは間違いなさそうだ。