【フロリダ州タンパ17日(日本時間18日)発】WWEのロウ大会が配信され、前日のPPV大会「レッスルマニア・バックラッシュ」でロウ女子王座奪還に失敗した前王者で〝女帝〟ことアスカ(39)が、女王様ことシャーロット・フレアー(35)との一騎打ちを制し、王座奪還へ再起を果たした。

 アスカはシャーロットを交えたトリプルスレッド戦で、ロウ女子王者リア・リプリー(24)に挑むもフォール負け。早くも再起戦で最大の難敵と激突すると、トリッキーな動きからヒップアタック、エプロンでの水面蹴りで先制した。

 ところが直後に王者リアがテーマ曲に乗って登場。女王様は鬼のような形相でにらみつける。試合前にはアダム・ピアース・プロデューサー(42)にリアとの一騎打ちによる王座戦を訴え、王者と口論になる一幕があったからだ。

 そのままリングサイドに陣取った王者の視線を意識しつつ、女王様はネックブリーカー、首4の字固めの猛攻を仕掛ける。しかし王者を意識しすぎる女王様のスキを、女帝は見逃さなかった。ヒザ蹴りからジャーマン、さらにはブルドッキングヘッドロックから閃光魔術弾を決める。

 ナチュラルセレクション(回転式カッター)も見切ると、鮮やかな飛びつき式ヒザ十字固めから三角絞めと多彩な関節技を披露。アスカロックに移行した。すると何とかエスケープしたシャーロットが場外でリアと口論となり、エプロン上で衝突するハプニングが起きる。アスカは動揺する女王様がフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)に出たところを、すかさず丸め込んで3カウントを奪取した。

 高笑いする王者を前に悔しさを全身に漂わせたシャーロットとは対照的に、アスカは満面笑みを浮かべた。王座戦敗退からわずか1日で、女帝は再びロウ女子王座トップコンテンダーの座に復帰を果たした。