【フロリダ州セントピーターズバーグ7日(日本時間8日)発】WWE・NXTの「NXTテイクオーバー:スタンド&デリバー」(7、8日)初日大会が開催され、NXT・UK王者のウォルター(33)が、元NXT王者のトマソ・チャンパ(35)を退けて防衛に成功した。

 ウォルターは現在、女子プロレス界の横綱こと里村明衣子(41=センダイガールズ)が活躍するNXT・UKで不動の王者として君臨。この日が戴冠から733日目と最長防衛記録を更新し続けて、待望の米国での防衛戦となった。

 193センチの王者は豪快なチョップで開始から圧倒。試合巧者チャンパの小刻みな蹴りや腕攻めにも耐えて、エルボーを打ち下ろす。さらには正面からビッグブーツを決めるとSTFへ移行。出す技は少ないが、一つひとつがクラシカルな重厚さに満ちている。

 王者はさらに側頭部へのビッグブーツ、エプロン越しのブレーンバスター、ニーアタックを見舞う。チャンパもラリアートを何と21連打も放って反撃。22発目でようやくダウンを奪い、ダブルアーム式顔面砕きを決める。

 しかしウォルターはスリーパーから豪快な投げ捨てジャーマン一閃。一瞬で試合をひっくり返してしまう。その後に雪崩式スープレックスを食らうも、豪快なパワーボム2連打から全身の力を込めた逆水平チョップで3カウントを奪った。

 現在の流れに逆行するようなクラシカルな試合運びで存在感を見せつけたウォルター。米国本格進出へ確かな一歩を踏み出した。