【フロリダ州セントピーターズバーグ15日(日本時間16日)発】WWEのロウ大会が配信され、次回PPV大会「エリミネーション・チェンバー」でロウ女子王者の〝女帝〟ことアスカ(39=華名)に挑戦する〝狂乱の貴公子〟ことリック・フレアー(71)の愛人レイシー・エバンス(30)が、何と試合中に妊娠を告白。王座戦の行方は分からなくなってきた。

 アスカは女王様ことシャーロット・フレアー(34)との前WWE女子タッグ王者コンビでレイシー、ペイトン・ロイス(28)組との前哨戦に臨んだ。フレアー家の家庭内紛が相棒アスカにまで及んだとあって、シャーロットはゴージャスな横顔を曇らせてリングインした。

 一方のレイシーはこの日もフレアーを帯同して登場するや「シャーロット、あなたのパパは次の日曜日に私が王者になると信じているわ。アスカ、長い間ご苦労様。これからは私がロウ女子のチャンピオンよ」とずうずうしく挑発。精力剤とおぼしきハート形の錠剤まで公開した。これを71歳の貴公子に飲ませて事に及んでいるということなのか。ああ…。

 さすがに怒った〝女帝女王様コンビ〟は、スタートから好連係で試合を支配。2人同時に「Woooo!」とフレアーばりの奇声を上げて、ペイトンにチョップを打ち込んだ。女王様は何度もレイシーをリングに呼び込むが、ここでレイシーが衝撃的な事実を発表した。

「シャーロット、ちょっと待って。あなたは私に触れることはできないわ」と語るや、フレアーの愛人はこう続けた。

「私、妊娠してるの」

 まさかのご懐妊発表にフレアーは「Woooo!」と奇声を上げて、71歳にして子供を授かったことを喜んだ。恥も外聞もなく「私をダディと呼んでくれ!」と娘の前で絶叫する浮かれようだ。

 一方のシャーロットはさすがに絶望的な表情を浮かべて頭を抱える。そのままフレアーとレイシーは引き揚げ、試合は終了した。妊娠が事実とすれば、6日後のアスカとの王座戦はどうなるのか。さすがの女帝もご懐妊したレイシーを攻撃するわけにはいくまい。一気にロウ女子王座戦の行方は混とんとしてきた。

「エリミネーション・チェンバー」は日本時間22日、WWEネットワークで配信される。