【フロリダ州セントピーターズバーグ14日(日本時間15日)発】米WWE・NXTの「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」が配信され、元新日本プロレスのKUSHIDA(37)が、NXT北米王者のジョニー・ガルガノ(33)に惜敗。日本人初の同王者奪取を逃した。

 KUSHIDAは開始から左腕に狙いを絞りグラウンド戦を完全に支配。王者の関節技も逆にクロスフェースロックで返した。場外のラフ攻撃に出た王者の脳天砕きは逆に腕ひしき逆十字固めで返し、スープレックスで投げ捨てた。

 だが試合巧者の王者は小刻みに場外へ誘い、エプロンへアゴをしたたか打ちつける。さらにはリバースブレーンバスターから顔面にランニングキック、変型コブラツイストを決めた。 

 ここは逆に卍固めで逃れると、強烈なマサヒロ・タナカ(右ストレート)一撃。サーフボードストレッチから新技ハンマーロックスープレックスを狙う。この一撃を回避されるとジャーマンから後頭部へキック、網打ち原爆、エプロンでアームブリーカーと猛攻を見せた。
 一方、王者も雪崩式旋回脳天砕き、スクリュー式DDTとしぶとさを見せた。

 ハンドスプリング弾は王者の必殺技ガルガノエスケープ(変型クロスフェースロック)に捕らえられるも、逆にKUSHIDAはホバーボードロック。お互いが持てる技を出し合った後、KUSHIDAはチキンウイングスープレックスで王者をコーナーへ叩きつけた。
 さらには雪崩式腕ひしぎ逆十字固め。場外に逃れられても左腕を決め続ける。花道でのランニングキックからスタンディング式のホバーボードロックで王座まであと一歩と迫った。

 だが瀬戸際の王者がロープ越しの飛びつき式DDT。最後はエプロンからリング内に飛び込んでのスリングショットDDT。KUSHIDAは大逆転の3カウントを奪われ、悲願のNXT初戴冠を目前で逃した。