米WWE・NXTが配信され「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」(14日)でジョニー・ガルガノ(33)のNXT北米王座に挑戦するKUSHIDA(37)が、王座奪取へ大きく前進した。

 先週大会でKUSHIDAはガルガノと大乱闘を演じた。この日、車いすに乗り、ギプスで固定して登場した王者は「ご覧の通り、先週のKUSHIDAの暴挙のせいで左腕を骨折した。来週の王座戦もドクターストップがかかってしまった。非常に残念だ…」と、わざとらしく表情を曇らせた。

 ここでウィリアム・リーガル(52)が登場すると「ドクターストップが出ているのなら仕方がない。しかし、この診断書はどう見てもニセモノだ。王座戦を回避するなら王座は空位として、この後のKUSHIDA対セオリー戦を王座決定戦とする」との裁定を下した。王者は慌てて苦情を並べ立てたが、その間に背後にはKUSHIDAの姿が…。

 KUSHIDAがベルトを奪おうとするや、王者は立ち上がって、折れたはずの左腕でパンチ。逆にKUSHIDAの右ストレートを浴びる始末。王座戦を回避しようとする小芝居は失敗に終わった。

 セミに登場したKUSHIDAは、ガルガノ配下のオースチン・セオリー(23)と激突。仮病がバレたガルガノは開き直って、ベルト姿でセオリーのセコンドにつく。

 KUSHIDAは低空ドロップキックからマサヒロ・タナカ(右ストレート)を決めると、すかさず左腕への集中砲火に移行する。中盤はラフ攻撃でペースを奪われるも、ハンドスプリングエルボーで逆転すると、アームブリーカーから何とエプロンで腕ひしぎ逆十字を決めた。

 ここに姑息なガルガノが介入してトラースキックを見舞い、セオリーを救出。即座に反則裁定のゴングが鳴らされた。ガルガノの天敵デクスター・スミス(37)が救出に駆けつけると、不完全燃焼のKUSHIDAは王者をホバーボードロックで締め上げ、ベルトを手に王座奪取を高々とアピール。もはや王者に逃げ場はなくなった。

「NXTテイクオーバー:ベンジェンス・デイ」
は日本時間15日、WWEネットワークで配信される。