【フロリダ州セントピーターズバーグ8日(日本時間9日)発】WWEのロウ大会が配信され、シャーロット・フレアー(34)と、父親で〝狂乱の貴公子〟リック・フレアー(71)、そして愛人のレイシー・エバンス(30)がリング上で「公開家族会議」を行った末、シャーロットとレイシーが激突。次回PPV大会「エリミネーション・チェンバー(EC)」でレイシーが、〝女帝〟ことロウ女子王者のアスカ(39=華名)に挑戦するまさかの展開となった。

 最初に登場したフレアーは同伴したレイシーを延々と称賛。「もう娘は私を必要としていない。レイシーこそロウ女子王者にふさわしい。アスカは彼女の挑戦を受けるべきだ」と、何と女帝への挑戦を要求した。

 ここに紫のゴージャスなガウンをまとった女王様が登場。父親をたぶらかすレイシーを「私のパートナーのアスカに挑戦ですって? 顔じゃないわ。あなたは父を利用しているだけ」と一蹴。するとレイシーは「あなたに勝てば私が次期挑戦者よ!」と挑発する。

 さすがに怒った女王様は「じゃあ、今この場でやろうじゃないの!」と受諾。そのまま愛人騒動発覚以来、初の直接対決が実現した。父を奪われた怒りに燃える女王様は鬼のような表情で猛攻。レイシーが父親のマネをしてフレアーウオークを見せると、激高してフロントスープレックスから、逆にフレアーウオーク。場外へのボディーアタックを狙うも、父親がレイシーを介抱しているため、発射をためらってしまう。

 レイシーはステップアップ式ムーンサルトを狙うも女王様はヒザで迎撃。父親譲りの逆水平からビッグブーツを決める。さらには強烈なスピアーからダウンしたレイシーの顔面へエルボー連打を見舞い、失神させた。

 レフェリーが止めに入ったが、もはやブレーキが利かない女王様は制止を振り切ってヒジを連打。たまらずレフェリーが反則のゴングを鳴らした。愛人を介抱する父親に背を向けリングを去ったシャーロット。再戦は必至と思えたが、この結果を受けて「EC」でのレイシーの挑戦が緊急決定した。アスカまで巻き込んだ家庭崩壊劇は、どんな結末を迎えるのか。

「エリミネーション・チェンバー」は22日、WWEネットワークで配信される。