【フロリダ州セントピーターズバーグ25日(日本時間26日)発】WWEのロウ大会が配信され、メインではロウ女子王者でWWE女子タッグ王者の〝女帝〟ことアスカ(39)が、黒い小悪魔アレクサ・ブリス(29)とロウ女子王座防衛戦を行うも〝毒蛇〟ランディ・オートン(40)がまさかの乱入。小悪魔をRKOで葬る大ハプニングが起きた。

 アスカは先週大会のシングル戦で、〝ザ・フィーンド(悪魔)〟ブレイ・ワイアット(33)が降臨した小悪魔のシスター・アビゲイルを浴びてまさかのフォール負け。この日の王座戦が実現した。小悪魔は紫のTシャツと黒のミニスカート姿で笑顔をふりまきつつリングイン。アスカは警戒と緊張の色を隠せない。

 キックの連打で先制するもヒップアタックはかわされ場外へ転落。気がつくとアレクサはなぜかリング上で木馬に乗って、この世のものとは思えない笑みを浮かべる。アスカはぼうぜんとするのみだ。

 試合が再開されると王者はハイキックからジャーマンを決める。大ピンチにも小悪魔の笑みは消えない。トドメを狙ってコーナーへ突進しようとすると、場内に奇妙な音が鳴り響き、アレクサは悪魔に洗脳される前に着用していたセパレートコスチュームに転じて、戸惑うように涙を流す。もはや女帝にも見ている側にも何が何だか分からない展開となった。

 意を決してアスカが突進すると、またもや場内が暗転。薄赤い照明が戻ると、先週同様に黒いコスチュームに変身。明らかに再度、悪魔が降臨していた。王者がアスカロックを決めるとアレクサは鬼の表情で返し、マンディブルクローを決める。その直後だ。気がつくと背後には先々週大会で顔面に火炎噴射した〝毒蛇〟ランディ・オートンの姿が…。

「犬神家の一族」の佐清のようなマスクを脱いだ顔面にはおびただしいヤケドの痕が残る。毒蛇はそのまま小悪魔をRKOで葬ると、大会は突然終了した。

 6日後のPPV大会「ロイヤルランブル(RR)」(31日)でアスカは女王様ことシャーロット・フレアー(34)とのコンビでWWE女子タッグ王座防衛戦を行う。アレクサは30人参加の女子RR戦にエントリー。オートンは男子RR戦に出場する。肝心のワイアットの去就はいまだ謎。大嵐のうちに決戦を迎えることになった。

「ロイヤルランブル」は日本時間2月1日、WWEネットワークで配信される。