【フロリダ州セントピーターズバーグ25日(日本時間26日)】WWEのスマックダウン(SD)大会が配信され、メインのインターコンチネンタル(IC)王座ランバージャック戦では、ニュー・デイのビッグE(34)が、王者のサミ・ゼイン(36)を撃破。実に約7年1か月ぶり2度目となる歓喜の戴冠を果たした。

 姑息な王者が逃げないよう、リングサイドはSDのスーパースター勢が取り囲む。元IC王者・中邑真輔(40)の姿も見受けられる。

 巨体を躍動させたビッグEは、ボディーアタックやストレッチマフラーなどで先制。場外では何度もキング・コービン(36)一派の暴行を受けたが、正当派ファイトの道だけは外さない。王者が場外へのトペにも耐えると、フロントスープレックス、チョークスラムで叩きつけた。

 しかし手段を選ばない王者は、何と指で目をついてピンチを脱してパワーボム。それでもビッグEはエプロンの王者に強烈なスピアー。ダメージの深いゼインは場外の混乱に乗じてステージに逃げようとするも、選手たちに連れ戻されてしまう。

 勝負とみたビッグEは一気にスプラッシュから必殺のビッグエンディング(変型カッター)で鮮やかな3カウントを奪った。ビッグEはセコンド陣に肩車されるや、場内を舞い飛ぶ無数の紙テープを浴びて感涙にむせんだ。

 同王座奪取はニュー・デイ結成前年の2013年。しかも4月のドラフトでニュー・デイの相棒コフィ・キングストン(39)、エグゼビア・ウッズ(34)がロウに移籍。孤軍奮闘を続けてきた苦労人にとっては、波乱の2020年を締めくくる最高のエンディングとなった。