【フロリダ州オーランド7日(日本時間8日)発】WWEのロウ大会が配信され、WWE王者ドリュー・マッキンタイア(35)が2対3ハンディキャップ戦で、AJスタイルズ(43)軍に敗退。年内最後のPPV大会「TLC」(20日)でのTLCマッチ王座戦へ向け、AJが先手を取った。

 王者はシェイマス(42)と組んでAJ、ミスター「MITB」ザ・ミズ(40)、ジョン・モリソン(41)組と激突。数的不利にもめげず、開始から試合をリードした。長いリーチを生かした蹴りやパンチでミズ、モリソンを圧倒すると、勝利を確信していたAJの表情に焦りが生じた。

 AJが直接対決を避けるとみるや、王者はミズとモリソンにフロントスープレックス連打。しかし8分過ぎにシェイマスのブローグキックが王者を誤爆。すかさずAJがシェイマスにフェノメナール・フォアアームを叩き込んで、3カウントを奪った。

 AJは221㌢の超巨漢用心棒・オモス(26)とハイタッチを交わして、勝利を祝った。王者は試合後にシェイマスと和解したものの、決戦2週間前での敗戦は痛い限りだ。しかも王座戦はテーブル、ラダー、イスが乱れ飛ぶ過酷マッチ。策士AJはあらゆる手を使ってでも王座を奪いに出てくることは間違いない。2020年を締めくくる最後のPPV大会に波乱の予感が漂ってきた。

「TLC」は日本時間21日、WWEネットワークで配信される。