【フロリダ州オーランド30日(日本時間1日)発】WWEのロウ大会が配信され〝毒蛇〟ことランディ・オートン(40)が、ついに〝ザ・フィーンド(悪魔)〟ことブレイ・ワイアット(33)との決着戦に向かう決意を固めた。

 冒頭では小悪魔アレクサ・ブリス(29)のコーナーにオートンがゲスト登場。小悪魔は毒蛇を挑発するように、先週大会のWWE王座挑戦者決定戦予選で悪魔が突然降臨し、おびえるオートンがAJスタイルズ(43)にフォールを奪われる映像を流した。

 しかし毒蛇は、ケラケラ笑い小悪魔を見下ろしながら、動揺することもなく堂々言い切った。

「俺は過去、悪魔と様々な遺恨を続けてきた。彼と俺は似ている。俺は苦痛を自分の力に変えてきた。だが悪魔は自分の苦痛で他者を苦しめるだけだ。だから俺はブレイ・ワイアットの家に火を放った。今、彼の声が聞こえる。彼をもう一度、葬る必要がある。そして俺は今の彼の弱点が分かっている」

 そう語るや、オートンは不気味な笑みを浮かべる小悪魔の目前に、顔を近づけた。次の瞬間、照明が暗転すると、予想通り悪魔がリング上に登場。しかし毒蛇は小悪魔を両腕で抱え上げて、不敵な笑みを浮かべていた。

 愛する小悪魔を奪われたワイアットは一瞬、たじろぐような様子を浮かべ、両手を差し出してアレクサを返すように要求しつつ接近する。毒蛇は小悪魔を手渡すや、猛スピードでリングを下りて勝ち誇ったように「俺には分かっているぜ!」と叫んだ。

 オートンは2016年10月にワイアット一家に合流するも、翌年2月にはワイアット一家のアジトに放火。焼け跡でご本尊のシスター・アビゲイルを完全に葬り、同年の「レッスルマニア33」で悪魔からWWE王座を奪取。遺恨に終止符を打った過去がある。

 これまでは唐突に降臨し続ける悪魔におびえる一方の毒蛇だったが、ついに立ち向かう決意を固めたことになる。カギを握るのは小悪魔アレクサなのか。毒蛇と悪魔の泥沼の抗争は、ついに新たな章へと突入した。