【WWE】WWE王座戦 オートンがマッキンタイアを撃破して新王者に

2020年10月26日 11時55分

WWE王座を奪取したランディ・オートン(©2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【フロリダ州オーランド25日(日本時間26日)発】WWEのPPV大会「ヘル・イン・ア・セル」で行われたWWE王座戦は、レジェンドキラーの〝毒蛇〟ことランディ・オートン(40)が王者のドリュー・マッキンタイア(35)を撃破して新王者となった。

 9月27日「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」のアンビュラスマッチ(救急車マッチ)では、毒蛇が過去に葬ったレジェンド勢がマッキンタイアに加担してオートンが病院送りとなった。執拗に王者を追い続ける毒蛇の要求により、この日の天井付き鉄檻戦での再戦が実現した。

 入場時にオートンがまさかの奇襲攻撃を仕掛けて試合はスタート。まずは王者が長いリーチを生かした打撃戦で優位に立つ。場外でも鉄檻に何度も毒蛇の顔面を押し込んでイス攻撃、スチール製階段攻撃で優位に立った。

 リングに戻ると必殺のクレイモア(ランニング式シングルドロップキック)を狙うも、ここはオートンがイスで左ヒザを迎撃。逆にイス攻撃でペースを奪い返し、王者の顔面を残虐な表情で鉄檻にネジ込んだ。

 しかし王者も意地のエルボー連打からフロントスープレックスを連射。ネックブリーカーを浴びたオートンが場外へ逃げると、毒蛇がセットしたテーブルへ逆にフロントスープレックスで投げ捨てた。それでもオートンは左ヒザにキックを見舞って王者の態勢を崩すと、エレベイテッドDDTで反撃。何と大型ペンチを持ち出し、鉄檻の扉の鎖を切断してしまった。

 何かをつぶやきながらステージへ引き揚げるオートン。しかし、この試合は鉄檻脱出では終了しない。王者は毒蛇の背中を追いかけるも、逆に鉄檻に叩きつけられてダウンしてしまう。

 ここでオートンがまさかの行動に出た。5メートルもの高さがある鉄檻を上るや、天井に仁王立ち。王者を呼び込んだのだ。一瞬考え込んだマッキンタイアだが、意を決した表情で鉄檻を上る。何と高さ5㍍の天井が地獄の戦場へと転じてしまった。

 周到に用意していたのか、オートンは赤い警棒で王者をダウンさせると、マッキンタイアを置き去りにして鉄檻を下り始める。しかし王者も毒蛇を追って鉄檻を並行して下りながら、お互いが背中へパンチを浴びせ合った。ところが高さ約3・5メートルの位置から、マッキンタイアが実況席に転落する大ハプニングが起きた。背中から机に落ちた王者のダメージは深刻だ。

 ゆっくりと鉄檻を下りたオートンは、のたうち回る王者の姿を楽しむかのように見下ろし、戦場をリングに戻す。そしてマットを何度も叩くと必殺のRKOへ。ここは王者が8月「サマースラム」での対戦時、同様に逆さ押さえ込みで切り返し、逆にクレイモアを叩き込んだ。

 ところが2度目のクレイモアを後ろ受け身でかわした毒蛇は、ズバリのタイミングでRKOを発射。完璧な3カウントを奪って、約3年半ぶりに通算10回目(前身のWWE世界ヘビー級王座含む)の同王座奪取を果たした。

 一方、4月の「レッスルマニア36」で難攻不落の王者〝ビースト〟ことブロック・レスナー(43)から王座を奪取して長期政権を築いてきたマッキンタイアにとっては、実に痛い敗戦となった。WWE王座戦線は毒蛇の戴冠により、一気に緊急事態を迎えた。
 
 また遺恨が続く謎の暗黒破壊集団「レトリビューション」と、MVP(46)率いるハート・ビジネス(MVP、ボビー・ラシュリー=44、シェルトン・ベンジャミン=45、セドリック・アレキサンダー=31)が初めて王座戦で激突。US王者のラシュリーが、スラップジャックをフルネルソン固めで葬った。

 試合後は破壊軍団リーダーのアリ(34)らが乱入して、遺恨継続は必至となった。