【フロリダ州オーランド12日(日本時間13日)発】WWEのロウ大会が配信され〝女帝〟ことロウ女子王者アスカ(39=華名)の次期挑戦者が非実力派のラナ(34)に決定した。

 実に15選手が参加したバトルロイヤル。実力的に群を抜いているWWE女子タッグ王者のザ・ロック様こと俳優ドウェイン・ジョンソン(48)のいとこでWWE一の大女ナイア・ジャックス(36)、元NXT女子王者シェイナ・ベイズラー(40)が集中砲火を浴びるも、3分過ぎにシェイナのタックルがナイアにまさかの誤爆。失格となったナイアは実況席を蹴飛ばして大荒れとなった。

「ザマーミロ! みんな、やったれ、やったれ!」とアスカは解説席から歓声を上げる。続けてシェイナはビアンカ・ブレア(31)に落とされる大失態。しかしビアンカはルビー・ライオット(29)に突き飛ばされ、残るはルビーとリブ・モーガン(26)のライオット・スクワッド、大ベテランのナタリア(38)、レイシー・エバンス(30)の4人となった。

 ここでナタリアとレイシーが共闘してネオパンク女子軍団を排除。ナタリアとレイシーの一騎打ち状態となった。エプロンでの危険な攻防となるも、ナタリアがパワーボムの態勢でレイシーをコーナーに叩きつけてリング外に落とし、勝利を決めた…と思いきや、リング下に隠れていたラナが猛ダッシュで突進。背中からナタリアを突き落として優勝を決めてしまった。

 実はこの日の第3試合でナタリア、ラナ組はマンディ・ローズ(30)、ダナ・ブルック(31)組に惨敗しており、ナタリアはあまりに非力なラナに「何をやってもダメね。もうあなたとは組めないわ」と決別を言い渡し、ラナはリング上で泣き崩れてしまったのだ。その悔しさをはらした格好だが、果たして来週大会で実現するアスカとの王座戦はどんな内容になるのか、想像もつかない。

 女子バトルロイヤルが終了すると、バックステージで大乱闘を展開していたWWE王者ドリュー・マッキンタイア(35)と〝毒蛇〟ランディ・オートン(40)が場内までなだれ込んできて果てしない場外戦を続けた。レフェリー数人が必死に制したが、PPV大会「ヘル・イン・ア・セル」(25日)の王座戦へ向け、両雄の憎悪はエスカレートする一方となった。

 またドラフト(選手入れ替え)最終ラウンドが発表され、謎の忍者軍団を率いる戸澤陽(36)はロウ残留、ペイトン・ロイス(27)、タイタス・オニール(43)はロウ所属、アリスター・ブラック(35)、カーメラ(32)はスマックダウン所属となった。

「ヘル・イン・ア・セル」は日本時間26日、WWEネットワークで配信される。