【フロリダ州オーランド5日(日本時間6日)発】WWEのロウ大会が配信され、〝女帝〟ことロウ女子王者アスカ(39)が、次期挑戦者候補との6人タッグ戦で快勝した。

 アスカは先週大会で突然、ロウ登場を果たしたスマックダウン(SD)のビキニ女王・マンディ・ローズ(30)、デイナ・ブルック(31)とトリオを結成。2日連続で王座戦で退けたゼリーナ・ベガ(29)、大ベテランのナタリア(38)、ラナ(35)組と対戦した。アスカが6人タッグ戦に登場するのは実に久々のことだ。

 4分過ぎに登場したアスカは、ラナにヒップアタックを見舞うと、他の2人もバズソーキックで蹴散らし、ポップアップニーストライクを決める。直後に代わったマンディが二段蹴りでラナをフォール。アスカから勝利を譲られる格好で、ロウ移籍初戦を白星で飾った。

 笑顔のアスカは、2人と手を挙げてステージで勝利を祝福。カブキ・ウォリアーズの盟友・カイリ・セイン(32=宝城カイリ)が日本に帰国してからはパートナーが不在で孤立が続く不安な状態だったため、マンディらとの結託は、長期政権への起爆剤になるかもしれない。

 アスカ組が帰ると、WWE女子タッグ王者でザ・ロック様こと俳優ドウェイン・ジョンソン(48)のいとこでWWE一の大女ナイア・ジャックス(36)と、〝スペードの女王〟ことシェイナ・ベイズラー(40)組が登場。前回のPPV大会の防衛戦はドクターストップにより延期となっており、力があり余っているナイアは、ラナを実況席上へサモアンドロップで叩きつけた。

 そのまま王者組は、第5試合で延期されていたネオパンク女子集団ライオット・スクワッド(ルビー・ライオット、リブ・モーガン)との防衛戦に臨むや、シェイナが必殺のキリフダ・クラッチ(裸絞め)でルビーを絞め落とした。

 この2人もアスカの王座を狙っており、マンディら早々とSDから移籍したメンバーに加え、運命のドラフト(選手入れ替え=SD9日、ロウ12日)も目前に迫っている。アスカを中心としたロウ女子戦線は一気にWWE最大の激戦区となってきた。