【フロリダ州オーランド28日(日本時間29日)発】WWEのロウ大会が配信され、前夜の「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」のWWE選手権アンビュラスマッチ(救急車マッチ)で、レジェンド勢の報復に遭い、王者ドリュー・マッキンタイア(35)に敗れたレジェンドキラーこと〝毒蛇〟ランディ・オートン(40)が執拗なまでの反撃を開始した。

 オープニングでは王座戦でオートンに天罰を下したレジェンド勢が総集結。〝狂乱の貴公子〟リック・フレアー(71)、大巨人ビッグ・ショー(45)、クリスチャン(46)、〝HBK〟ショーン・マイケルズ(55)が王者を祝福した。

 マイケルズのコールで入場した王者は4人のレジェンドと抱き合うと、それぞれに感謝の意を述べつつ「最高だ。あなたたちには心から感謝している。そしてランディ、今ここに王者として立っているのは俺だ」と胸を張った。

 すると場内のタイタントロン(大型ビジョン)にオートンが登場。王者に対し「せいぜい今の場を楽しんでおけ。俺はお前からWWE王座を奪うまで追い続ける。俺は何度も王座を取った男だ。レジェンドキラーにはむかった人間の末路を味わわせてやる」と吐き捨てた。

 この言葉を受けた王者は「俺は誰の挑戦も逃げない。今日はオープンチャレンジマッチだ。まだ俺の王座に挑戦したことがない選手の挑戦を受ける」と胸を張り、メインでのオープンチャレンジマッチが決まった。

 メインに名乗り出てきたのは、3月から欠場を続けていた〝グローリアス〟ことロバート・ルード(43)。王者は復帰戦がいきなり王座戦となったルードの徹底した足攻めに耐え続け、グラスゴー・キス(顔面への頭突き)で逆転。最後はグロリアスDDTに耐えると、クレイモア(ランニング式シングルドロップキック)一撃で逆転防衛に成功した。

 ところが試合後は顔をフードで覆って清掃員を装ったオートンが、フレアーら4人のレジェンドがポーカーに興じていたVIPラウンジに侵入。電気を消すと黒いイスで全員をメッタ打ちにして、前夜の倍返しをした。執拗にマッキンタイアの背中を追い続ける毒蛇。王者は厄介な難敵にとりつかれてしまった。