【フロリダ州オーランド27日(日本時間28日)発】WWEのPPV大会「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」で行われたロウ女子選手権は〝女帝〟こと王者のアスカ(39)がゼリーナ・ベガ(29)の挑戦を退けて防衛に成功した。

 小柄なゼリーナはレスラーというより、男子選手のマネジャーの役が多かった。そこをつくようにアスカは開始直後、小バカにしたような踊りで相手にしない。しかしゼリーナが小刻みな蹴りを見せると、ようやく実力を認めたのかヒップアタックで場外に落とす。しかしスチール製階段に左肩をしたたか打ちつけてしまった。

 勢いづいたゼリーナはスイング式アームブリーカー、ブリッジ式チキンウイング、アームバーと一気に左腕攻撃を仕掛ける。さらにはヒップアタックをかわすと最上段からハリケーンラナ、グラウンドでの顔面キックまで見舞った。

 それでも女帝は強引に蹴り足を奪うと、エビ合戦から必殺のアスカロック。一気にタップを奪って完勝した。予想以上の健闘を認めた「ゼリーナはファイヤークラッカーのようやった。危険や。だけど誰もアスカ様にはかなわんのじゃ!」と握手を求めた。

 ゼリーナが両手を合わせてお辞儀するとアスカもこれに応じたが、敗者はすぐさま反撃のキックに出る。怒った女帝は「おい!分かっとんか! いつでもやったる! 腕折ったるからな!」と絶叫し、再戦もありそうなムードとなってきた。