【フロリダ州オーランド24日(日本時間25日)発】WWE・NXT大会が配信され、NXT王者フィン・ベイラー(39=プリンス・デヴィット)への次期挑戦者を決める史上初の「ガントレット式エリミネーション戦(5選手参加)」が行われ、KUSHIDA(37)は惜しくも敗退を喫した。

 参加はKUSHIDA、カイル・オライリー(33)、ブロンソン・リード(32)、ティモシー・サッチャー(37)、キャメロン・グライムス(26)の5選手。まずKUSHIDAとオライリーの2人から試合は始まった。

 試合はスタートからオーソドックスなグラウンド戦となるも、3分過ぎからKUSHIDAが一気に立体的な攻撃に転じる。腕固めからドロップキック、エルボー、グランウンドからの変型アリキックなど多彩な攻めを見せた。

 しかし3人目の巨漢リードが入ると、KUSHIDAは軽々と抱え上げられてしまう。それでもハンドスプリングエルボーから延髄斬りで反撃。オライリーにホバーボードロックを仕掛けるも、リードはそのままKUSHIDAの体を引っこ抜いてブレーンバスターで叩きつけた。

 しかしKUSHIDAはロープ上で攻防を展開する2人に側転キックを浴びせて場外に落とすも、ここで何と試合に関係のないKUSHIDAのライバル、ベルベティーン・ドリーム(25)が乱入。デスバレードライバーで大の字にさせると、ブロンソンがそのままフロッグスプラッシュを見舞い、3カウントを奪われた。何とも不可解な結末でKUSHIDAは最初の退場者となった。

 その後は4人目のティモシー・サッチャー(37)、5人目のキャメロン・グライムス(26)が登場。リードとサッチャーが脱落した後、リング上はオライリーとグライムスの戦いとなった。

 グライムスは一気にオライリーにエルボー連打からカウンターのパワースラムを見舞う。それでもオライリーはグライムスの左ヒザに集中砲火を浴びせると、最後は走り込んできたグライムスの足を、下から絡めとるようにヒザ固めを決めてタップを奪取。過酷戦にピリオドを打ち「NXTテイクオーバー31」(10月4日)での挑戦を決めた。

 試合後は王者のベイラーがベルトを肩にステージに登場。次期挑戦者と激しい視殺戦を展開した。ベイラーとKUSHIDAの元新日本プロレス勢による王座戦実現に期待がかかっていたが、無念の結果に終わった。ドリームの謀略にはまって勝利を逃したKUSHIDAの反撃に期待したい。

「NXTテイクオーバー31」は日本時間10月5日、WWEネットワークで配信される