世界最大のプロレス団体、米「WWE」でスマックダウンタッグ王座を保持する中邑真輔(40)が、オンラインサロンベースのファンクラブ「SHINSUKE NAKAMURA SECRET」設立の意図を明かした。

 同オンラインサロンは10日から入会募集を開始。ファンとの交流の場として提供され、会員限定グッズの販売なども予定されている。本紙の取材に対し「きっかけはコロナを機に時代の変わり目を感じたからですね。全ての人が変化に直面している。なにか新しい表現や、人とのつながり方や、あり方を求めていました。手探りながら面白いものがつくれたらなって」と経緯を説明した。

 日本時間3日に発表した立ち上げは「契約条項等の確認」のため一時撤回。ビンス・マクマホン会長(75)が選手たちに対し、リングネームを使用しての動画配信サービス「トゥイッチ」や「ユーチューブ」などの利用禁止を通達したとの現地報道とタイミングが重なったが、あくまでWWEのスーパースター「シンスケ・ナカムラ」ではなく、中邑真輔個人のオンラインサロンとして団体の許可を得た上で運営される。

 新日本プロレス時代から積極的にファンサービスをするイメージはなかった。「ファンサービス担当の棚橋(弘至)、内藤(哲也)ラインがあったので」と苦笑しつつも「コロナを機にオンラインに移行する教育システムやサービス、リアルとバーチャルの境目がここにきて一気に変わりました。新しい表現方法が生まれてくるはず。まずは基本的には、ライフスタイルの共有として今まで明かしてこなかった自分の表現」とテーマを掲げる。

が 現在はコロナ禍でツアーにも出られない日々が続く。それでも「僕の見るものとか、考え方、感じるものをシェアできればいいなって思いますね。何ができるか何を伝えられるか、それと同時に何をやってほしいのかを聞けるっていうのも楽しみですよね」と新たな挑戦に意欲をのぞかせた。