【フロリダ州オーランド23日(日本時間24日)発】WWE真夏の祭典「サマースラム」が開催され、〝女帝〟ことアスカ(38=華名)が、スマックダウン(SD)女子王者ベイリー(31)に逆転勝利を許し、王座奪取に失敗した。アスカは史上初めて1日で女子2大王座に挑戦。この後にロウ女子王者の〝ザ・ボス〟ことサーシャ・バンクス(28)に挑む。

 アスカは「1日でダブルチャンピオンや!」と叫んで意気揚々とリングイン。一方のベイリーはWWE女子タッグ王座を保持するサーシャを帯同して登場するも、2日前のSD大会でナオミ(32)にシングル戦で敗れており、表情は精彩を欠いている。

 女帝はアームドラッグからグラウンドコブラ、アームバーと一気に攻めて、エプロンに逃げた王者にヒップアタックを放つ。さらには階段からズバリのタイミングで飛びつき式DDT。序盤はアスカが圧巻の攻撃を見せた。

 エンジンがかかってきた王者はグラウンドで反撃。小刻みなエルボーとヒザ、ベリー・トゥ・ベイリー(フロントスープレックス)でペースを戻しにかかる。

 ここでアスカのハイキックが側頭部にヒット。一気にジャーマンをはさんでのヒップアタック連打が鮮やかに決まるも、エプロンでのニークラッシャーを浴びて失速。ヒザに的を絞った王者は裏足4の字固めで締め上げる。

 だが強気なアスカは逆にダイビングダブルニーを見舞い、最上段からミサイル弾を狙う。これは王者の裏ヒザ十字に捕獲されてしまう。それでもコーナーから飛んできたところを捕獲してアスカロックで絞め上げると、場外に逃げた王者へ裏拳一撃。勢いをつけてリングに戻った。

 その直後だ。アスカがロープへ走ってヒップアタックを狙うと、セコンドのサーシャがエプロンに上がる。王者は身を沈めて正面衝突を誘い、セカンドロープにはさまったアスカをすかさずクルリ。またもや謀略的な3カウントを奪われ、アスカは王座奪取に失敗した。

 試合後は祝勝ムードで大騒ぎする王者組にダブルのスープレックスを浴びてダメージを負ったが、気持ちを切り替えてサーシャとのロウ女子王座戦に向かうしかない。