【フロリダ州オーランド27日(日本時間28日)発】WWEのロウ大会が行われ、レジェンドキラーの〝毒蛇〟ことランディ・オートン(40)が、新たな標的をWWE王者ドリュー・マッキンタイア(35)に定め、真夏の祭典「サマースラム」(8月23日)での挑戦を表明した。

 オートンは先週大会の非公式試合で、R指定の男・エッジ(46)、クリスチャン(46)に続き、〝大巨人〟ビッグ・ショー(48)をRKO葬。次なる獲物が注目されていた。

 オープニングに登場した毒蛇は、殺気に満ちた表情でマイクを持つや、こう語った。

「俺は数々のレジェンドを葬った。そして今、手に入れたいものは何だと思う? WWE王座だ。ドリュー・マッキンタイアは『レッスルマニア36』でブロック・レスナーを倒した。俺が『サマースラム』で挑戦するよ」

 実に2017年4月「レッスルマニア33」でブレイ・ワイアット(33)から同王座を奪取して以来の挑戦表明だ。オートンは2018年3月にUS王座を奪取して、WWEシングル王座「グランドスラム」の偉業を達成。以来、王座戦線から遠のいていたが、満を持して最高峰のベルトに狙いを定めた。

「ドリュー、お前は難題を抱えちまったな。俺の肩に担がれてRKOを食らっても、まだ立っていられる自信はあるかい?」と不敵な笑みを見せたオートン。毒蛇の挑戦表明により、WWE王座戦線は一気に火の手が上がってきた。

 また19日「エクストリーム・ルールズ:ザ・ホラーショー」の〝アイ・フォー・アイ・マッチ(目には目を戦)〟でレイ・ミステリオの右目を負傷させて再度病院送りにした〝マンデーナイト・メサイア〟ことセス・ロリンズ(34)は、自己の正当性を主張。ミステリオの息子ドミニクをリングに招き入れ、和解を要求した。

 しかし怒りを全身にたぎらせたドミニクはロリンズにスピアー一撃。一転して紳士の仮面を脱ぎ去った救世主は、配下のアリスター・ブラック(35)とドミニクに執拗な制裁を加える。

 ところがミステリオの盟友マーフィー(31)が救出に入ると、ドミニクは一気に反撃に転じて竹刀で救世主軍をメッタ打ち。気迫に圧倒されたロリンズはバックステージに逃げた。

 いまだに正式デビューはしていないドミニクだが、最愛の父を何度も負傷させられた怒りを背にしてついに立ち上がる日が来るのか。注目となってきた。

「サマースラム」は日本時間8月24日、WWEネットワークで配信される。