【フロリダ州オーランド29日(日本時間30日)発】WWEのロウ大会で〝大巨人〟ビッグ・ショー(48)が、アンドラデ(30)、エンジェル・ガルザ(27)との1対2ハンディキャップマッチに臨み、アンドラデを一蹴。レジェンドキラーに戻った〝毒蛇〟ランディ・オートン(40)との激突へ闘志を再燃させた。

 大巨人は冒頭のWWE王座戦&ロウ女子王座戦の調印式後、リングイン。先週大会で対戦を受諾されたオートンに対し「今、ここでやろう!」と出頭を命じた。しかし、すっかり毒蛇の後見人と化した〝狂乱の貴公子〟リック・フレアー(71)が登場して「残念だが、今はオートンは出てこれない」と大巨人をなだめた。

 さらに策士フレアーはバックステージに戻ると、第1試合でバイキングレイダーズ(エリック、アイバー)を撃破したアンドラデとガルザを説得して、大巨人とのハンディ戦を勝手に決めてしまった。

 だが、1対2とはいえ、213㌢200㌔の大巨人はやはり格が違った。前US王者のアンドラデに豪快なチョップ、踏みつけ攻撃を見舞うと、最後は高角度のチョークスラム葬。試合後もKOパンチで制裁を加えたが、不気味にも毒蛇は姿を見せなかった。果たして次回PPV大会「エクストリーム・ルールズ」(7月19日)での激突は実現するのか。オートンの出方が注目となってきた。

 第3試合では、レイ・ミステリオと息子のドミニクを執拗に追い込み続ける〝マンデーナイト・メサイア〟ことセス・ロリンズ(34)が、ビジョンでミステリオ親子から怒りのメッセージを受けるも、マーフィー(31)と組んでミステリオ一派のアリスター・ブラック(35)、ウンベルト・カリーヨ(24)組を一蹴。ミステリオのマスクをカリーヨにかぶせ、スチール製の階段上に顔面を乗せての残忍なストンプ(踏みつけ攻撃)で親子抹殺を再び宣告した。

 また、WWE王座再挑戦を狙い続けるボビー・ラシュリー(43)のマネジャー役MVP(46)が、US王者のアポロ・クルーズ(32)を撃破する波乱も起きた。試合後もラシュリーがフルネルソン固めで王者を絞め上げると、元王者のリコシェ(31)が救出に駆けつけ、急きょシングル戦が実現。ラシュリーがフルネルソン固めで快勝して、US王座戦線に新たな遺恨が生じた。

「エクストリーム・ルールズ」は日本時間7月20日、WWEネットワークで配信される。