【WWE】アスカ最大の危機 シャーロットとの遺恨が女子戦線全体に拡大

2020年06月09日 12時49分

ロウのリングに2大メジャーブランドの女子王座が集結。右からアスカ、シャーロット、サーシャ、ベイリー(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【フロリダ州オーランド8日(日本時間9日)発】WWEのロウ大会が開催され、ロウ女子王者の“女帝”ことアスカ(38=華名)が“女王様”こと前NXT女子王者シャーロット・フレアー(34)に連敗。両者の遺恨は、女子戦線全体に拡大してしまった。

 オープニングでは、この日のメインでシャーロット戦を控えたアスカが登場。先週大会の一騎打ちでは、次回PPV大会「バックラッシュ」(14日)で挑戦を受けるザ・ロック様こと俳優ドウェイン・ジョンソン(48)のいとこでWWE一の大女ナイア・ジャックス(36)が、女帝のメークと白仮面をかぶって試合中に乱入。気を奪われたアスカは無念のリングアウト負けを喫しており、この日が決着戦となるはずだった。

 しかし冒頭から状況は大混乱を極めた。アスカのスピーチを遮って5日のスマックダウン(SD)大会で新WWE女子タッグ王者となったSD女子王者ベイリー(30)、サーシャ・バンクス(27)組が登場。WWEメジャー2大ブランドの女子王座が全部リング上に集結してしまったのだ。

 女子2冠王となったベイリーは「アスカには悪いけど、女子タッグ王者はロウとSD両方に出場できる特権を持っているの。今日は私たちの祝賀会をさせてもらうわ」と祭典「レッスルマニア36」までアスカとカイリ・セイン(31=宝城カイリ)が保持していたベルトを誇示した。

 ここで前日(7日)配信のNXT大会で“暗黒の逸女”紫雷イオ(30)に敗れ、王座から転落したばかりのシャーロットまで登場。ベイリー組のスピーチを遮ると「アスカ、あなたのベルトに挑戦するのにふさわしいのは、この私しかいないでしょう?」とイオ戦の敗戦など遠い過去であるかのようにように、高飛車にロウ女子王座奪還を宣言した。

 これだけでも相当ややこしいのに、騒音美女集団アイコニックス(ビリー・ケイ、ペイトン・ロイス)まで「バックラッシュ」でのタッグ王座再挑戦を迫ったから収集がつかない。怒った女王様は「庶民のお嬢様方はお帰りくださいますか?」と撤退を要求するも、リング上はそのまま3WAYタッグ戦に発展。何とアスカはシャーロットとコンビを組むハメになってしまった。

 しかし連係など成立するはずもない。女王様がタッチを拒否すると、女帝は女王様がロープに飛ぶたび背中へ強引にタッチ。試合権を強奪してしまう。当然、シャーロットの怒りは蓄積していった。最後も女王様が必殺のムーンサルトを狙ってコーナーに上がると、何とアスカは恐れ多くも女王様の高貴なる太ももにタッチ。そのまま飛び込んでビリーにアスカロックを決め、勝利を奪った。

 シャーロットはコーナー上でぼうぜんとするも、アスカが勝者のコールを受けると背後から怒りのパンチを見舞う。バックステージでインタビューを受けている最中も、目の前でアスカが「わいがチャンピオンやで~」とはしゃぎ回ると激怒。「あなたはもう少し真面目になれないの?」と一喝すると、女帝は表情を一変させ、強烈なビンタをかまして消えた。

 そんな波乱が続いた後、しかも解説席にはベイリーとサーシャが陣取ったからメインは不穏な空気が充満した。3時間番組で3回も正面衝突するなど前代未聞だ。女王様は開始からビッグブーツを見舞うとアスカを解説席へ放り投げ、卍固めをこらえてから強烈なミサイル弾、顔面砕き。だがアスカもエプロン上でのドラゴンスクリューから場外でのヒップアタックを決める。逆に女王様はヒザのサポーターを外してのニーアタックで返す。

 試合は一進一退の好勝負となるも、16分過ぎに大会中に「バックラッシュ」でのタッグ王座挑戦(アレクサ・ブリス、ニッキー・クロスを加えた3WAY戦)が緊急決定したアイコニックスが、解説席の王者組を襲撃するハプニングも起きた。

 それでもアスカは我関せずミドルキックからアームバーで攻め込む。女王様はヒップアタックを捕獲すると岩石落とし、執拗なスリーパーで失神寸前に追い込んだ。何とか逃れたアスカはジャーマンからヒップアタック連打。逆に女王様は場外バリケードからのムーンサルト、強烈なスピアーを決める。

 しかし27分過ぎに次期挑戦者のナイアが乱入。アスカはヒップアタックで撃退するも、女王様が一気に背後からカウンターのビッグブーツを決めて3カウントを奪取。王座戦のような名勝負をブチ壊したナイアは、ダメ押しのサモアンドロップで王者を圧殺した。大の字のアスカを見下ろして女王様と大女はバックステージへ。女子選手全員を敵に回した女帝が最大のピンチを迎えた。

「バックラッシュ」は日本時間15日、WWEネットワークで配信される。