【フロリダ州オーランド15日(日本時間16日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会が開催され、女王様ことNXT女子王者シャーロット・フレアー(34)とSD女子王者ベイリー(30)の王者対決が、来週大会で行われることが緊急決定した。

 女王様は第3試合前に鮮やかなピンクのタイトスカート姿で登場。8日配信のNXT大会で“暗黒の逸女”紫雷イオ(30)に反則負けながらも防衛に成功したばかりとあって「私は長身で金髪の超一流アスリート。そしてあのリック・フレアーの娘。だから3ブランド(ロウ、SD、NXT)すべての大会に出場できる特権階級ですのよ、Woooo!」と堂々たる態度で貴族的演説を始めた。

 ここでベイリーが盟友サーシャ・バンクス(28)を伴ってリングイン。「はあ? リック・フレアーの娘だからって何だよ。ここは私の戦場なの。ガタガタ言うならチャンピオン同士で戦おうよ!」と挑発。女王様に対戦を要求した。

 シャーロットは全く動じず「よく分かりました。あなたの望みをかなえて差し上げましょう。だからベイリー、ちょっと横にどいていて。ねえサーシャ、あなたはそんなに才能があって若くて美しいのに、いつまでベイリーごときのおまけでいるつもりなの?」と優雅に語りかけ、敵軍の精神的動揺を誘った。

 サーシャは一瞬、真顔で考え込んだものの、女王様が去った後にベイリーと握手。来週大会で歴史的なSDとNXTの女子王者対決が緊急決定したものの、女子軍団再編成の火種も生じた。

 またオープニングでは10日のPPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」MITB男子ラダー戦で、大殊勲の初優勝を決めたヘビー・マシナリー(HM)のアンコ男・オーティス(28)が歓喜の優勝報告を行った。

 しかし前SDタッグ王者のザ・ミズ(39)、ジョン・モリソン(40)組に小バカにされながら、タッグ対戦を要求されてしまう。しかしHMの相棒タッカーはこの日欠場…。困り果てたアンコ男はバックステージを右往左往した果てに、何とWWEユニバーサル王者の“巨獣”ブラウン・ストローマン(36)に共闘を要請した。

「考えておく…」と即答を避けた巨獣だが、メインが始まるとベルトを巻いて堂々リングイン。オーティスとダブルのキャタピラー(尺取り虫式エルボードロップ)を決めるなど呼吸はピタリ。最後はカウンターのパワースラムでモリソンを一蹴した。

 2人はベルトとブリーフケースを掲げて勝利の雄たけび。ここでオーティスの恋人で“ビキニ女王”ことマンディ・ローズ(28)が駆けつけて勝利を祝福した。しかし抜け目のないアンコ男は、王者がマンディに気を取られているスキに「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利」を行使するようなそぶりを見せており、巨獣とは微妙な駆け引きが続きそうだ。