【WWE】“黒ヒツジ”マスクのストローマンが王座防衛 恩人ワイアットから3カウント

2020年05月11日 12時07分

ストローマンは黒ヒツジの仮面をかぶってワイアット(右)に屈服したかに見えたが…(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【フロリダ州オーランド10日(日本時間11日)発】WWEのPPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」が行われ、WWEユニバーサル王者の“巨獣”ことブラウン・ストローマン(36)は“ザ・フィーンド(悪魔)”ブレイ・ワイアット(32)の挑戦を退けて王座防衛に成功した。

 かつて怪奇一家「ワイアット・ファミリー」を率いて、巨獣をトップ選手に押し上げたワイアットは、戦前に何度も若き日の王者がかぶっていた黒ヒツジのマスクを渡そうとして精神的揺さぶりをかけていた。

 この日、ワイアットは不気味な笑みを浮かべて素顔で登場。序盤から王者のパワーに圧倒されるも、実況席に叩きつけて場外戦で逆転する。ここで「ファイアフライ・ファンハウス」のキャラクターが飛び出して王者に対して「君には無理だよ~」と歌う不気味な展開となった。

 ワイアットは旋回式DDT、シスター・アビゲイル(大外狩り)で一気に出るも、王者は2度目のアビゲイル弾をチョークスラムで返す。そしてその直後、まさかの行動に出た。

 一度リング下に隠れるや、何とかつての“教祖”から渡されていた黒ヒツジのマスクをかぶって登場。リングに戻るとワイアットの前にひれ伏したのだ。狂人のような笑みを浮かべて「やっと分かったか…」と王者と抱擁をかわすワイアット。しかし次の瞬間、巨獣はマスクを脱ぎ捨てて踏みつけると、鬼のような形相でパワースラム一閃。かつての恩人から3カウントを奪った。

 まんまとだまされた上、完敗を喫したワイアットは堂々引き上げるかつての“信者”の背中を見送りつつ、怒りに満ちた悪魔のような表情を浮かべた。すると“ザ・フィーンド”のマスク姿の映像がフラッシュバック。悪魔に変身しての完全決着戦は避けられなくなった。

 またWWE王座戦は王者の大器ドリュー・マッキンタイア(34)が“マンデーナイト・メサイア”ことセス・ロリンズ(33)の挑戦を退けて防衛に成功した。

 開始から百戦練磨のロリンズが猛攻。リング上でSTFなどの関節技で追い込むと、場外へのノータッチトペを号砲にエプロン、バリケード、実況席からの飛び道具で圧倒した。

 しかし王者は2度目のトペを空中で捕獲。そのまま後方の実況席にフロントスープレックスで投げ捨てて、ペースを奪い返す。リングに戻るやフロントスープレックス連打から、必殺のクレイモア(ランニング式シングルドロップキック)を決めて形勢を互角に戻す。

 しかし試合巧者のロリンズは息も絶え絶えとなりながら延髄斬り、スーパーキック、フロッグスプラッシュで反撃。苦労人の王者はいずれもカウント1で返して意地を見せた。万策尽きたロリンズは最後の力を振り絞ってストンプを狙うも、王者はネックハンギングで未然に防ぎ、強烈なグラスゴー・キス(顔面への頭突き)を見舞う。

 雪崩式脳天砕き、ファルコンアローで食い下がられながらも、王者はフューチャーショック(ダブルアーム式スナップDDT)から、コーナー上の攻防を制してスパイダージャーマン。この日2度目のストンプに耐えると、3度目はグラスゴー弾で迎撃。間髪入れずクレイモアを決めて激闘を制した。

 祭典「レッスルマニア36」で難攻不落の絶対王者“ビースト”ことブロック・レスナー(42)から王座を奪取してから1か月。ほぼ毎週防衛戦を敢行して、難敵ロリンズも退けたマッキンタイアには、長期政権の予感が漂ってきた。