【WWE】ストローマン洗脳に失敗したワイアット「俺はお前を決して許さない」

2020年05月09日 13時35分

ブレイ・ワイアットはブラウン・ストローマン(右)に黒ヒツジのマスクを渡そうとするが…(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【フロリダ州オーランド8日(日本時間9日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会が開催され、PPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(10日)のWWEユニバーサル選手権を2日後に控え、“巨獣”こと王者ブラウン・ストローマン(36)と挑戦者の“ザ・フィーンド(悪魔)”ことブレイ・ワイアット(32)が、ついにリング上で対峙した。

 3週間前の大会でワイアットは謀略女王アレクサ・ブリス(28)を通じて黒ヒツジのマスクを王者にプレゼント。先週大会ではビジョンから「黒ヒツジ物語」を朗読して精神的揺さぶりをかけた。巨獣は2015年8月にワイアット率いる怪奇派ユニット「ワイアット・ファミリー」の一員としてWWE初登場。黒ヒツジのマスクをかぶってトップ選手となったという、とても暗い過去があるからだ。

 延々と続く神経戦にうんざりした王者は「ワイアット、お前はなぜ俺を恐れている? 黒ヒツジの仮面やビジョンを通じてしか俺にメッセージを送れないのか? 確かにお前は俺にチャンスをくれたかもしれない。だがここまでこれたのは俺自身の力なんだ」と力説した。

 またビジョン上からの返答か…と誰もが思った瞬間、何と生身のワイアットが不気味な笑みを浮かべてリングインしたからビックリだ。明らかに巨獣の表情には戸惑いが浮かんだ。

「お前は俺がつくった作品だ。さあ、俺の元に帰ってきてファミリーに戻ろう。まずお前のベルトを取り戻す。それで全ては解決するんだ」とかつての“教祖”の口調で洗脳にかかる。さらには「俺たちの旅は始まったばかりなんだよ…」と黒ヒツジのマスクを差し出した。

 たたみかけるようにスクリーン上にはワイアットの番組「ファイアフライ・ファンハウス」の不気味なキャラクターたちが映し出され「帰っておいで~ジョセフ・シェル(ストローマンの本名)~」と合唱する。しかしストローマンの回答は強烈だった。マスクを受け取ることもなく、笑みを浮かべると「じゃあ、また日曜日に会おうね~。バーイ!」と素顔のワイアットの口調をまねてリングを下りたのだ。

 洗脳に失敗したワイアットは悔しそうに悪魔の表情に戻ると「分かった。そう言うなら自分の足で歩いていけばいい。ただし俺はお前を決して許さない」と王座戦で“裏切り者”に制裁を加えることを宣言した。怪奇一家の暗い過去をめぐる王座戦は、時空と次元、プロレスの枠を超えた壮絶戦となりそうだ。

 また“黒いロックスター”中邑真輔(40)はキング・コービン(35)、セザーロ(39)と組んでメインに登場。ダニエル・ブライアン(38)、ドリュー・グラック(33)にアンコ男・オーティス(28)を加えたトリオと激突した。

 2週間前にはコービン対ブライアンのシングル戦に中邑らが乱入。中邑は背後からのキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)をイエス男に決めて遺恨は深まる一方となっている。しかもブライアン、コービン、オーティスは男子MITBラダー戦(6選手出場)が決まっているだけに、開始から主導権を争う目まぐるしい展開が繰り広げられた。

 中邑はオーティスにヒザ連打を決めるが、逆にキャタピラー(尺取虫式エルボードロップ)を決められる。それでも場外でブライアンにハイキックを決めてグラックを孤立させると、すぐさまコービンがディープシックス(旋回式バックドロップ)で混戦を制した。

 試合後はラダー戦に出場する3人が、乱れ飛ぶラダーの中で大乱闘を展開。最後はコービンがラダーを上ってブリーフケースを手中にして、満面の笑みで優勝を宣言した。

 なお、昨年5月にヒザの手術を受けてから約1年間欠場していたジェフ・ハーディー(42)が復活を宣言。シェイマス(42)の挑発を受けるも、ツイスト・オブ・フェイト(変型カッター)からのスワントーンボム連打で撃退して、新たな遺恨が生じた。

「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間11日、WWEネットワークで配信される。