【WWE】カイリが見せつけた大女ナイア攻略法

2020年04月21日 13時08分

カイリ・セインはナイア・ジャックス(右)のヒザに集中砲火を浴びせた(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【フロリダ州オーランド20日(日本時間21日)発】WWEのロウ大会が開催され、次回PPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(5月10日、コネチカット州スタンフォードのWWE本社)のMITB女子ラダー戦(6選手参加)に向けて、一気に火の手が上がった。

 祭典「レッスルマニア36」で王座を失った前WWE女子タッグ王者の“女帝”アスカ(38=華名)は、先週大会でルビー・ライオット(29)を一蹴して真っ先に出場を決めた。しかし相棒の“海賊姫”カイリ・セイン(31=宝城カイリ)はWWEきっての大女ナイア・ジャックス(35)に一蹴され、出場権を逸してしまった。

 ところがこの日、第4試合で急きょ、カイリとナイアのリマッチが組まれた。もはや出場権は動かないものの、アスカは「カイリに不利な試合では?」と問いかけてきたインタビューアーに対し「おいおいバカかよ、お前は。カイリなら大丈夫や。そしてこのアスカ様には誰もかなわんのじゃ!」と悪態をついて海賊姫をリングに送り出すと、バックステージのモニターで観戦しつつ声援を送った。

 先週は全く歯が立たなかったものの、カイリは「MITB」でのアスカ勝利のアシストに徹するかのように、183センチの大女の背中に開始から飛び乗ってスリーパーを決める。しかしジャイアントスイングで回された後、先週同様に髪の毛をつかんで放り投げられる。さらにはネックハンギングで抱え上げられるとコーナーへ叩きつけられてしまった。

 だが、ここからの反撃が圧巻の勝利を許した先週とはひと味違った。ナイアの爆弾である左ヒザへ低空ドロップキックを連打して巨体を刻む。休むことなくヒザをついたナイアに裏拳からエルボー連打、さらにはスライディングD。しかし勝負に出たインセインエルボーは不発に終わり、直後に豪快なサモアンドロップに沈んだ。

 ナイアは大の字のカイリの頬を叩いて健闘をたたえると、昨年4月にメスを入れた左ヒザを押さえながらリングを後にした。敗れたとはいえヒザに集中砲火を浴びせてナイアを追い込んだカイリは、大女の攻略法を明確にした格好だ。

 MITB女子ラダー戦はアスカ、ナイアに加えて元NXT女子王者シェイナ・ベイズラー(39)とデイナ・ブルック(31)が出場を決めている。第2試合では優勝候補のシェイナが、オーストラリア出身の新人インディ・ハートウェル(23)と激突した。

 先週大会ではサラ・ローガン(26)の右ヒジを踏みつけて破壊し、わずか48秒でTKO勝ちして出場権を獲得。シェイナの残酷な強さだけが際立つ内容だった。この日の相手となった175センチのインディは、鮮やかな黒髪が映える、なかなかいい女だったが、いかんせん実力が違いすぎた。

 シェイナはいきなりサイドスープレックスを決めると、薄笑いを浮かべながら一気に出る。強引にマットに叩きつけると、先週大会のようにうつ伏せになった相手の右ヒジを踏みつけてグニャリと折り曲げ、わずか41秒でレフェリーストップ勝ちを決めた。

 一度はバックステージに消えたものの、ラダーを持ち出してインディの右腕にセッティング。そのまま走りこんで相手の右腕が挟さまったラダーに強烈な蹴りを叩き込んだ。黒髪の豪州人は大泣きしながら場外にうずくまった。祭典でロウ女子王者ベッキー・リンチ(33)に惜敗してから、シェイナの凶暴さは拍車がかかる一方。残る2枠も含め、女子ラダー戦は大嵐の予感が漂ってきた。

「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間5月11日、WWEネットワークでライブ配信される。