【フロリダ州オーランド4日(日本時間5日)発】世界最大のプロレス団体WWEの祭典「レッスルマニア36」は史上初めて無観客で開催され、“巨獣”ブラウン・ストローマン(35)がWWEユニバーサル王者の“怪物”ゴールドバーグ(52)を撃破し、同王座初戴冠を果たした。

 ゴールドバーグは2月のサウジアラビア大会で“ザ・フィーンド(悪魔)”ブレイ・ワイアット(32)から王座を奪取。当初は“大型犬”ローマン・レインズ(34)が挑戦予定だったが、3日に変更となった。

 王者はいきなり前蹴りを放ってからのスピアーを狙う。これはかわされてコーナーに自爆したものの、直後にスピアー3連打。カバーを返されるともう一度、豪快なスピアーを決める。

 しかし勝負を狙ったジャックハマーは、逆に巨獣のパワースラム連打に返された。最後はランニングパワースラム一撃。わずか2分11秒、ストローマンが王座奪取に成功した。

 また、スマックダウンタッグ王座トリプルスレッドラダーマッチは、ジョン・モリソン(40)と王座を保持するザ・ミズ(39)が欠場したため、それぞれパートナーを抜いたジョン、コフィ・キングストン(38)、ジミー・ウーソ(34)戦に変更。ジョンが防衛に成功した。

“月曜日の救世主”ことセス・ロリンズ(33)とケビン・オーエンズ(35)の遺恨決着戦は、ロリンズが意図的にゴングを持ち出して反則負けとなったが、オーエンズの猛抗議により再試合となり、オーエンズがスタナーで一矢報いた。

 また大会のオープニングではステファニー・マクマホン(43)があいさつ。NFLスーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツを3度優勝に導いた名選手、ロブ・グロンコウスキー(30=TE)がホスト役で登場した。

 グロンコウスキーは延々と自慢話を続け、挑発してくる24/7王者Rトゥルース(48)に立腹してエルボーでKO。フォールに入り、あわやプロレス初戴冠かと思われたが、カウント2でモジョ・ローリー(33)に妨害され、そのままベルトを横取りされた。