【オクラホマ州オクラホマシティー6日(日本時間7日)発】WWEのロウ大会が開催され、WWE女子タッグ王者の“女帝”アスカ(38=華名)が、“ザ・マン”ことロウ女子王者ベッキー・リンチ(32)とあわや番外戦の大乱闘を演じた。

 リングに立ったベッキーは「倒せないかもしれない相手を避けるべきかどうか。あたしには今、深く考えていることがある」と、次回PPV大会「ロイヤルランブル(RR)」(26日、テキサス州ヒューストン)でのアスカとのロウ女子王座戦に向け、珍しく弱気な態度を見せた。

 するとベッキーの話をさえぎるようにステージに登場したアスカが、日本語で「ベッキー! ワシに勝てると思ってますの? ムリムリムリムリ。バカバカバーカ! こいつバカやで!」とかなり幼稚ながらも恐ろしいけんまくで王者を挑発。全身に殺気を漂わせてリングに上がった。

 しかし強気のカリスマが押されたまま黙っているはずもない。ベッキーはマイクを握ったアスカが言葉を発する前に顔面にパンチ一撃。実力行使で返答すると、そのままリングを後にした。

 不意をつかれた格好のアスカは「来いや! このヤロー!」と決着を迫ったが、もちろん賢いベッキーが戻ってくるわけがなかった。

 バックステージで怒りを爆発させたアスカは「ワシは当たり前のこと言っただけや。ロイヤルランブルで誰が勝つか? ワシに決まっとるやんけ。あいつが勝てるわけないやん。何回負けとんねん、あいつ。お前、殴ったな! 分かってるよな、ロイヤルランブル。待ってろよ。楽しみにしてるからな。誰もアスカにはかなわんのじゃ!」と怒りのメッセージを送った。

 またWWE王者ブロック・レスナー(42)が代理人ポール・ヘイマン(54)とオープニングに登場。ヘイマンは「RR」に向けて「レスナーはロイヤルランブル戦に出場する」と発表。さらには「ただ出場するだけでなく、1番目に登場する」と不利となるまさかのオープニング出場を宣言した。

 意気上がるヘイマンは「ロウ、スマックダウン、NXTのスーパースターたち29人全員と対戦し、レスナーは最後まで勝ち残るのだ」とRR戦制覇を宣言すると「これは予想ではなく、確実な予言だ」と言い残してリングを後にした。

 ロウ女子王座戦、3ブランドのスーパースター30人が優勝を争うRR戦が行われる「ロイヤルランブル」は、日本時間27日にWWEネットワーク(日本語実況あり)でライブ配信される。