【アイオワ州デモイン16日(日本時間17日)発】WWEのロウ大会が開催され、前夜のPPV大会「TLC」メインでMVP級の活躍を見せたWWE女子タッグ王者カブキ・ウォリアーズのアスカ(37=華名)が、またもや圧巻の存在感を見せつけた。

 アスカは「TLC」でカイリ・セイン(31=宝城カイリ)とのコンビで、“ザ・マン”ことロウ女子王者ベッキー・リンチ(32)と女王様シャーロット・フレアー(33)のWWE女子頂上コンビを撃破して防衛に成功。この日はスターダムにも来日経験がある“米国の女版・藤原喜明”ことディオナ・プラゾ(25)とシングル戦で激突した。

 ゴング前にビッグブーツの急襲を受けたアスカは、試合が始まるや「やってやるぞ!」と叫び、キック連打からヒップアタック2連打で先制する。ディオナが得意のフジワラ・アームバーを狙えば、アスカも飛びつき式アームバーからヒザを入れたアームバーを決めるスリリングな展開となる。

 ディオナがフェースバスターから顔面蹴りで反撃すると、これで怒った女帝は「なめんじゃねえぞ! この野郎!」と怒号を上げ、倍返しの顔面蹴りから最後は必殺のアスカロックでタップを奪った。

 もはやWWE女子MVPクラスの活躍を見せるアスカに対し、バックステージでインタビューを受けたベッキーは前夜の敗戦を認めた上で「あたしにはアスカが必要なんだ。自分が倒せなかった相手だということは認めるさ。でも会社や王座のためではなく、ザ・マン本来の姿を自分自身に証明するため、アスカを倒す必要があるんだ」とメッセージを送った。

 女子部門トップ中のトップでカリスマのベッキーから宣戦布告されたことで、一気にアスカがWWE女子の中心的存在となってきた。