【WWE】アスカ&カイリが圧巻防衛 シャーロット&ベッキーと26分1秒の大激闘

2019年12月16日 14時07分

ベッキー(左)、シャーロット(中)に消火器を噴射するカイリ(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ミネソタ州ミネアポリス15日(日本時間16日)発】WWE今年最後のPPV大会「TLC」が開催され、日本が世界に誇るカブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)がメインに登場。今大会最高の試合内容で圧巻の防衛を決めた。

 相手はWWE女子のトップ2で、ロウ女子王者の“ザ・マン”ことベッキー・リンチ(32)と女王様シャーロット・フレアー(33)。「TLC」という非日常的空間で、WWE女子頂上対決が実現した。

 アスカは2週連続でスマックダウン(SD)大会でシャーロットに緑色の毒霧噴射の無法行為を働いており、女王様の美しく高貴なる御顔は、ハナ肇の銅像か、東金のミスターのような下世話な醜態をさらしてしまった。しかも度重なる襲撃を繰り返して、トップ2を挑発し続けた。それだけに“狂乱の貴公子”リック・フレアーの愛娘は、全身に怒りをたぎらせてリングインした。

 まず黒のTシャツを着たベッキー、続いて勝負コスチュームの紫のビキニで女王様が登場した後、カブキ・ウォリアーズが堂々入場。仮面をつけたアスカは不敵な踊りを舞いながら、カイリはおいらん姿で傘を回しつつ花道からリングに向かった。とても初の「TLC」には見えず、王者としての余裕に満ちている。

 まず挑戦者組が仕掛けた。ベッキーがアスカを場外に落としてイスを投げつければ、女王様はカイリに強烈なパンチを見舞い、エプロンからのフライングエルボーをビッグブーツで迎撃。本部席にカイリを投げ捨てた。

 しかし王者組も黙っていない。女帝がシャーロットの顔面にイスをセットすると、カイリが低空ミサイル弾。それでもベッキーはイスをセットしたアスカをカニ挟みで倒し、顔面から自爆させる。さらにはダブルのリフトアップで女帝の顔面を鉄柱に叩きつけた。

 勝機と見た挑戦者組がラダーを立てて天井からつるされたベルトを奪いに出ると、カイリが狂ったように場外からイスを無数に投げつけて妨害。さらにはリング下から消火器を持ち出して、トップ2に噴射する想定外の暴挙に出た。女帝も「何じゃ。コラア!」と絶叫するや、ブルロープを不沈艦スタン・ハンセンのように振り回してカリスマと女王様を蹴散らした。

 行くしかない。王者組が一気に出た。ベッキーにラダーに叩き落すと、ブルロープでラダーに縛りつけて自由を奪ってしまう。カイリは度胸満点で「アハハ」と笑いながらシャーロットを観客席に落とすと、ラダーを立てて自分たちのベルトを手に戻そうとする。しかし、これはシャーロットの竹刀攻撃で未遂に終わった。

 ここで怒れる女王様が一気に反撃。ラダーでカブキ・ウォリアーズをダウンさせると、縛られたままのベッキーを解放に向かう。しかし背後からアスカがイスで殴打して、カイリが実況席からインセインエルボー。王者組が勝利をグイッとたぐり寄せた。

 しかしようやくベッキーのロープが解けて、トップ2が猛反撃に出た、リング上でイスに王者組を座らせると女王様がビッグブーツ、ベッキーがスピアーを決める。さらには場外の机にアスカをセットすると、ベッキーがエプロンからダイビングギロチン。ペースは再び挑戦者組に移った。

 それでも孤立したカイリが奮闘。机上へのダブル脳天砕きを回避すると2人を机上に並べてエプロンからダイビングプレス弾。シャーロットは寸前で逃げたが、ベッキーには甚大なダメージを与えた。

 ところが、すぐさま女王様がカイリに机上パワーボム。ここで蘇生したアスカがジャーマンでカイリを救出すると、挑戦者組の上にイス、ラダーを無数に乗せて身動きを取れなくする。そのままラダーをロープで固定してアスカが上るも、挑戦者組がイスを持ち出して妨害。さらにはイスで殴ろうとした女帝の顔面にシャーロットがビッグブーツをブチ込んで勝負を互角に戻す。これが女子の試合なのか。両軍ともにすさまじい執念と体力だ。

 そして女王様が場外机上のアスカへ最上段からムーンサルトを狙うも、アスカは逆に机上パワーボム。その間にベッキーがラダーを上ると、固定してあったロープをアスカが引っ張って、ラダーを倒してしまう。カリスマはそのままラダー頂上から場外へ転落。すかさずアスカがラダーを駆け上り、ベルトをゲットして「やったでー!」と歓喜の雄たけびを上げた。実に26分1秒の大激闘を制してカブキ・ウォリアーズが防衛に成功した。

 かつてはロウとスマックダウンで王者に君臨して壮絶な抗争を展開していたベッキーとシャーロットをPPV大会のメインで撃破。大殊勲の勝利によりカブキ・ウォリアーズは、一気にWWE女子トップの座に君臨した。今後は長期政権とシングル王座戴冠、そして同門王座戦と、夢は無限に広がる。カブキ・ウォリアーズの快進撃はまだまだ続く。