【WWEクラウン・ジュエル】サウジで初の女子プロレス実現 ナタリア&レイシー大号泣

2019年11月01日 12時19分

サウジ史上初の女子プロ試合を終え、観客の声援に応えるナタリア(左)とレイシー(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【サウジアラビア31日(日本時間1日)発】WWEのPPV大会「クラウン・ジュエル」で同国史上初めて女子プロレスの試合が行われ、元スマックダウン女子王者のナタリア(37)が、レイシー・エバンス(29)をシャープシューター(サソリ固め)で撃破。同国のスポーツ&エンターテインメント史に新たな歴史を刻み込んだ。

 サウジアラビアは男女の格差が厳しく、肌を露出する女子プロレスは厳禁されていた。WWEがこの試合を決めたのは大会のわずか2日前。国勢状況とサウジ国内の反応を慎重に踏まえた上で、決断が下された模様だ。

 ナタリアはカナダの名門ナイドハート家出身の大ベテラン。真夏の祭典「サマースラム」(8月11日)では“ザ・マン”ことロウ女子王者ベッキー・リンチ(32)との「サブミッション限定マッチ」で激闘を展開した。

 対するレイシーは元米国海兵隊という異例のキャリアを誇り、1月にメジャー昇格したばかりの超新星。古き良き時代の米国南部美女を現代によみがえらせたキャラクターで一気に注目を集めた。

 その2人が激突したから、大観衆の興奮はゴング前からピークに達した。多くの女性ファンも魂が解放されたかのような叫び声を上げる。ナタリアはピンクのTシャツに黒のロングシャツ&タイツ。さすがに愛用する網タイツは着用を避けた。対するレイシーも、いつもの19世紀米国女性の下着姿は封印して、赤いTシャツに全身黒のコスチュームに身を包んで登場した。

 一進一退の攻防の後にレイシーがステップアウト式月面水爆。それでもナタリアは2発目を完全に見切ると、最後は必殺のシャープシューターでギブアップ勝ちを収めた。

 歴史を変えた2人は、感極まって号泣しながら抱き合うと、リングサイドの女性ファンと熱い抱擁を交わしながら引き揚げた。実況席も「今この瞬間、歴史が変わりました…」と声を詰まらせた。サウジ初の女子プロレス試合は、夢と感動を残す最高の結末となった。