【サウジアラビア31日(日本時間1日)発】WWEのPPV大会「クラウン・ジュエル」が開催され、メインのWWEユニバーサル王座戦エニウェアフォールマッチは、王者セス・ロリンズ(33)が“ザ・フィーンド(悪魔)”ことブレイ・ワイアット(32)にまさかの敗退を喫し、王座を失った。

 地獄の鮮血を思い起こさせる薄赤い照明の下で行われた王座戦は、ワイアットが蹴りとパンチのラフ攻撃で先制。それでも王者はスワンダイブ式ニーアタックで追撃を許さない。戦場が場外に移るとロリンズがストンプ(後頭部への踏みつけ)、ワイアットがエプロンへのシスター・アビゲイル(大外刈り)とお互いの必殺技を繰り出す。

 その後、王者はトペ・スイシーダ2連打からイスで悪魔の背中を痛打。リング下に隠していたスレッジハンマーで痛烈な一撃を見舞う。ワイアットはマンディブルクローで反撃するも、実況席上のセントーンは自爆。ところが自分で2段にセットした場外テーブルに突き落とされ、大ピンチを迎える。

 それでもスチール製階段で殴打してからこの日2度目のストンプを決めるも、悪魔は花道でのシスター弾で反撃して一歩も譲らない。しかし王者は何とストンプ4連打からスーパーキック3連打で悪魔をステージ上から突き落とす。機材の上に落ちたワイアットは炎に包まれ、生命すら絶たれたかのようにも見えた。

 しかし炎の中からゆらりと立ち上がったワイアットは、王者に返り火を浴びせるとマンディブルクローからのシスター弾で強引に3カウント奪取。サウジ決戦はまさかの王座交代というショッキングな事態で幕を閉じた。