【ニューヨーク9日(日本時間10日)発】WWEのロウ大会が約10年ぶりに聖地MS・Gで開催され、次回PPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」(15日、ノースカロライナ州シャーロット)でWWEユニバーサル王座戦とロウタッグ王座戦を行うセス・ロリンズ(33)と巨獣ブラウン・ストローマン(36)に、強力な“後見人”がついた。

 オープニングで“テキサス産のガラガラ蛇”ことストーン・コールド・スティーブ・オースチン(54)が、ユニバーサル王座戦調印式に立会人として登場。7月の「ロウ・リユニオン」以来、約2か月ぶりに勇姿を見せたオースチンは缶ビールを飲み干すと「ここに戻ってこられてうれしいぜ」とMS・Gでの思い出を語り、大観衆に敬意を表した。

 さらにロリンズとストローマンを呼び込んで激励。2人はロウタッグ王者として防衛戦(相手はドルフ・ジグラー、ボビー・ルード組)を行った後、ユニバーサル王座戦で激突するが、ロリンズは「大会が終わっても、俺はユニバーサル王者でベストのままだ」と過酷な連戦への決意を表明した。

 するとレジェンドの激励にストローマンの態度が軟化。タッグ王座を軽視する言動が続いていたが「本当はタッグ王者のままでいたい。しかし同時にユニバーサル王座にもならなければならない」と友好的に語り、契約書にサインした。

 ここで遺恨深まるThe OC(AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ)が登場。オースチンはこの連中の妨害を察して出陣してきた感も強い。AJは「おとなしくしてないとケガするぜ」と恐れ多くもオースチンに警告するが、逆にスタナーを食らって大の字となった。

 メインの10人タッグ戦では、ロリンズ、ストローマンにセドリック・アレクサンダーとバイキング・レイダーズが加わり、OCとジグラー、ルード組が激突するも、最後はアレクサンダーがランバー・チェックでAJを沈めた。

 試合後はオースチンが再登場。ロリンズらと缶ビールで乾杯し、そのまま浴びるようにビールをがぶ飲みして5人の勝利を祝った。本番でもOCの介入は必至なだけに、連戦に臨むロリンズとストローマンは最高の援軍を得た格好だ。

「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」は日本時間16日にWWEネットワーク(日本語実況版あり)でライブ配信される。