【WWE】満身創痍のロリンズがレスナー破り奇跡の王座奪還

2019年08月12日 12時36分

ロリンズはレスナー(下)に必殺のストンプを決めて大逆転勝利(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【カナダ・トロント11日(12日)発】WWE真夏の祭典「サマースラム」が開催され、セス・ロリンズ(33)がWWEユニバーサル王者の“ビースト”ことブロック・レスナー(42)を撃破。7月の「エクストリーム・ルールズ」で奪われた王座の奪還に成功した。

 勝ち目ゼロの挑戦だった。戦前は王者に圧倒され続け、先々週と先週には殺人未遂同様の暴行を受けていた。アバラを骨折しているのか、ロリンズは脇腹に痛々しいテーピングを施している。勝利どころか、試合が成立するのか危惧されるほど、ロリンズはボロボロの状態でリングに立った。

 開始早々からタックルを受けると、表情が苦痛にゆがむ。しかしジャーマンを回転しながら着地して未然に防ぐや、いきなり必殺のストンプ(後頭部への踏みつけ)に出る。ここまでわずか1分。まさかの反撃に王者は目を丸くして場外にエスケープした。

 余力がないと悟ったのか、ロリンズは死を覚悟したようなダッシュを仕掛けた。再度のジャーマンも回避するとスーパーキック2連発。これは王者がF5で反撃した。さらには強引にテーピングをつかんで振り回す蛮行に出た。

 そして王者のスープレックスシティー(スーレックス祭り)が始まった。リング上でジャーマン3連打。場外でもう1発叩きつけると、リング上で、さらに強烈なジャーマンが爆発した。

 しかしロリンズは場外でのF5を回避。鉄柱に叩きつけてリング上に戻った。だが逆転を狙った最上段からのジャンピングニーは逃げられ、逆にジャーマン連打を浴びる。オープンフィンガーグローブを外したビーストは挑戦者を抱え上げてはコーナーに叩きつけ、シンプルだが全身に響く猛攻を仕掛けた。

 それでもロリンズの目は死んでいなかった。4発目を回避すると、ハイキックで王者を場外に落としてトペ・スイシーダ連打。それでも3発目は空中で捕獲され、鉄柱に叩きつけられてしまう。

 一気にトドメを刺しにきたビーストは実況席上へのスープレックスを狙うが、逆にロリンズがコーナー最上段から決死のフロッグスプラッシュを敢行し、形勢逆転に成功した。いくしかない。リングに戻ると正調式スプラッシュから、最後の力を振り絞ってひねりを加えたストンプを決める。これは惜しくもカウント2・9に終わった。

 奇跡はその直後に起きた。F5の体勢に担がれるも、ロリンズは上空で体を入れ替えて着地。ノーモーションのスーパーキックから、この日3度目のストンプへ。決まった。ロリンズが大逆転の勝利で、7月に奪われた王座の奪還に成功した。

 やられっ放しの状態から奇跡の王座奪還を果たしたロリンズだが、同王座の象徴はまだビーストであることも事実。長期政権を築き、新たな時代を切り開く決意だ。