WWEのNXTが17日(日本時間18日)放送され、元新日本プロレスのKUSHIDA(36)が、スマックダウン(SD)所属のアポロ・クルーズ(31)を撃破。メジャー昇格が一気に現実味を帯びてきた。

 アポロは2016年4月にNXTからSDに昇格。ドラゴンゲートでウーハー・ネイションの名前で活躍し、日本のプロレスを熟知している。現在は間違いなくSDスーパースター勢の一角で、KUSHIDAにとってはWWE入り以来、最強の相手となった。

 それでも日本のタイムスプリッターは臆するところもなく、開始からダッシュ。リフトアップ式胃袋砕き、滞空時間10秒以上の脳天砕きを食らうも、ハンドスプリングニーで反撃。エプロン上を走るトリッキーな動きから顔面へハイキックを見舞うや、リング内に飛び込んでのトルネードDDTで場内を驚かせた。

 しかし、アポロもジャーマン2連打から、その場跳びシューティング弾でペースを奪う。ところがKUSHIDAはスワンダイブ式ウラカンラナ、オーバーヘッドキックで一歩も譲らない。

 そしてWWE入団以来、最長となる10分を超えた段階で、KUSHIDAが信じられない攻撃に出た。アポロが最上段に上った瞬間、コーナー上で左腕を捕獲。そのまま雪崩式アームバーを決めたのだ。腕を決められながら、パワーボムの要領で後頭部をしたたかに打ちつけたアポロのダメージは甚大。KUSHIDAはアームバーからすぐさま必殺のホバーボードロックに移行。アポロはたまらずタップした。

 これでNXTデビュー以来の無敗をキープしてNXT放送大会は6戦全勝。最大の難敵を撃破して「ある人に『NXTは大当たり(ジャックポット)を取った』と言われたけど、僕こそがその大当たりです。次の対戦相手は誰だ? 楽しみにしています」と堂々胸を張りつつ、早期のメジャーブランド昇格を誓った。

 また先週の大会で「天空の逸女」から「黒いイオ」に大変身した紫雷イオ(29)は、来週の大会でケイシー・カタンザーロ(29)と対戦することが発表された。ケイシーは2017年の「第1回メイ・ヤング・クラシック・トーナメント」、1月「ロイヤルランブル(RR)」女子RR戦にNXT枠で出場した実力者。大変身した「黒いイオ」はどんな極悪ファイトを見せるのか、注目だ。