【マサチューセッツ州ウースター16日(日本時間17日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会が開催され、新インターコンチネンタル(IC)王者となった中邑真輔(39)に意外な男が急接近した。

 この日、バックステージで王座奪取記念インタビューを受けた中邑は「俺は自分の強さを証明した。もはや俺は自由だ。今後はこの宇宙に蔓延する『ケイオス』を支配する存在となるだろう」とかなり意味深な言葉で今後の防衛ロードを語った。

 するとここでクルーザー級番組「205 Live」で活躍後、昨年12月にSDに昇格したばかりのアリ(33)がフレームイン。「おめでとう、チャンピオン」とだけ言葉を残して消え、接点のない中邑は猜疑的な表情を浮かべるのみだった。

 確かにアリはWWE首脳陣からの期待も大きいが、新IC王者との結託、あるいは対戦を望んでいるのか? ブルガリア人から中東人までが周囲に寄ってくるのは、中邑の強さを万人が認めたからにほかならないが…。

 次回PPV大会で真夏の祭典「サマースラム(SS)」(8月11日、カナダ・トロント)の挑戦者は未定ながら、大きな波乱のムードが満ちてきた。

 またWWE王座に加えて新たに奪取したSDタッグ王者と合わせて2冠王となったニュー・デイ(コフィ・キングストン、ビッグE、エグザビアー・ウッズ)に対して、ランディ・オートン(39)、サモア・ジョー(40)、アライアス(31)がコフィへの挑戦を表明。6人がタッグ戦で激突し、オートンがコフィをRKOで沈め「SS」での挑戦へ大きく前進した。

 女子ではSD女子王者のベイリー(30)がエンバー・ムーン(30)とタッグを結成。マンディ・ローズ(27)、ソーニャ・デビル(25)組を撃破した。最後は1月から肩の負傷で半年間、欠場していたエンバーが奮起。イクリプス(旋回式ダイビングスタナー)でビキニ女王を沈めた。大奮戦に王者ベイリーは「素晴らしかったわ。次は彼女でもいいと思う」と絶賛し「SS」での王座戦が急浮上した。
 
「サマースラム」は日本時間8月12日、WWEネットワークで生配信(日本語実況版あり)される。