【カリフォルニア州オンタリオ18日(日本時間19日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で、WWEユニバーサル王者のセス・ロリンズ(33)と、WWE王者のコフィ・キングストン(37)がメインで豪華な王者コンビを結成。ケビン・オーエンズ(35)、サミ・ゼイン(34)の嫌われ者コンビと対戦(時間無制限3本勝負)した。

 5日後に迫ったPPV大会「ストンピング・グラウンズ(SG)」(23日、ワシントン州タコマ)でロリンズはバロン・コービン(34)との遺恨決着戦、コフィはドルフ・ジグラー(38)と金網マッチで防衛戦に臨む。

 嫌われ者コンビは「SG」でコフィの盟友ニュー・デイの2人(ビッグE、エグザビアー・ウッズ)と対戦が決まっているが、この日の第1試合ではジグラーとウッズのシングル戦にゼインとオーエンズが乱入。セコンドのコフィ、ビッグEと乱闘となる間、ジグラーがスーパーキックでウッズを沈めてしまった。この遺恨を受けて、メインの王者コンビ結成が緊急決定した。

 1本目はわずか6秒でコフィがトラブル・イン・バラダイス(頭部への回転ハイキック)一撃でゼインを秒殺フォール。2本目はオーエンズが奮起するも、昨夜のロウ大会では“イスの殺りく者”と化したロリンズは冷静なレスリングに徹する。場外の別方向にいた敵軍にスピーディーな連続トペスイシーダを見舞うと、オーエンズのスーパーキックを見舞いながらも、最後はストンプ(踏みつけ)一撃。この日は第2試合後、コービンに決戦のレフェリーを志願したBチーム(ボー・ダラス&カーティス・アクセル)に制裁を加えた以外、イスを使わなかった。ロリンズが改めて試合巧者ぶりと引き出しの多さを証明し、王者コンビが圧巻の強さを見せつけた。

 不気味なのは昨日のロウ大会に続き、モニターでメインを観戦していた「ミスターMITB」ことブロック・レスナー(41)の代理人ポール・ヘイマン(53)の存在だ。7日のサウジアラビア決戦でキャッシュインに失敗して大恥をかいたヘイマンは、「SG」での権利行使を示唆している。当初の狙い通り標的はロリンズか、それともコフィが。上半期最後のPPV決戦へいよいよ待ったなしだ。

「ストンピング・グラウンズ」は日本時間24日、WWEネットワークでライブ配信(日本語実況あり)される。