【ケンタッキー州ルイズビル7日(日本時間8日)発】WWEのスマックダウン(SD)大会で、前夜のロウ大会でビンス・マクマホン会長(73)が発動した「ワイルドカードルール(WR)」により、ロウのAJスタイルズ(41)が登場。WWE王者コフィ・キングストン(37)に挑戦するも王者が防衛に成功した。

 AJは冒頭でWRについて自身の意見を述べると「ロウに移籍したが、SDは俺が建てた家のままだ!」と得意のセリフを決めた。ここで同じくロウ所属の邪魔者サミ・ゼイン(34)がしゃしゃり出て文句をつけると、WWE王者コフィが現在のSDの主役は自分だと主張。急きょメインで3人によるトリプルスレッド王座戦が決定した。

 試合は努力の人コフィが奮闘。AJとゼインをまとめてSOS(変型大外刈り)で叩きつける。さらにはフェノメナール・フォアアームを狙ったAJを空中で撃墜。エプロンに落ちたところへトラブル・イン・バラダイス(頭部への回転ハイキック)を決めて場外に葬った。

 リング上は王者とゼインのみ。しかしここで次回PPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(19日、コネティカット州ハートフォード)でコフィに挑戦するケビン・オーエンズ(35)が乱入。ニュー・デイのセコンド、エグゼビア・ウッズ(32)に暴行を加えた。気を奪われたコフィはゼインにブルーサンダー3連発を食らって大ピンチに陥るも、不屈の闘志でトラブル弾一撃。またもや苦境をひっくり返して逆転防衛に成功した。

 盟友を襲われたコフィは試合後「ウッズをこんな目に遭わせたオーエンズは絶対に許せない。地獄へ送ってやる!」と絶叫した。一方「MITB」でWWEユニバーサル王者セス・ロリンズ(32)に挑むAJにとっては、決戦へ不安を残す結末となった。

「マネー・イン・ザ・バンク」は日本時間20日、WWEネットワークで生配信(日本語実況版付き)される。