【WWE】2冠ベッキーを“猛女”レイシーが襲撃

2019年04月09日 13時25分

対峙するレイシー(左)と2冠王者ベッキー(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ニューヨーク州ブルックリン8日(日本時間9日)発】WWEのロウ大会が開催され、前夜の祭典「レッスルマニア35」の余波が次々と押し寄せた。

 祭典史上初の女子によるメインで勝者総取りトリプルスレッド戦を制し、最強女王ロンダ・ラウジー(32)に初黒星を与え、女王様シャーロット・フレアー(33)の保持するスマックダウン(SD)女子王座も獲得して「女子2冠王」となった“ザ・マン”ベッキー・リンチ(32)が第2試合後に勝利を報告した。

「みんなのおかげで、この2本のベルトを奪うことができた。もしロンダが(カウントが早いと)文句を言い続けるなら、いつでも再戦してやる。そしてあのどうしようもない権力者どもが、シャーロットに無理やりベルトを渡すかもしれない。だけどあたしはどんな力にも屈せず、誰が来ようが勝ち続けるからさ!」

 カリスマの力強い言葉に、場内はスタンディングオベーションで祝福。笑顔でベッキーが引き揚げようとした瞬間だ。ステージから1月にNXTから昇格した1960年代的美女レイシー・エバンス(29)が歩み寄り、いきなりカリスマの顔面にパンチを決めたからビックリだ。

 そのまま両者は大乱闘となり、ベッキーがディスアーマー(腕固め)を決めようとしたところでスタッフが制止に入った。レイシーはひるむこともなく、真っ赤なリップを挑発的になぞった。

 一見、バービー人形のようにも見えるレイシーだが、1月の「女子ロイヤルランブル戦(RR)」では一番手としてメジャーデビューを果たし、シャーロットに落とされるまで約30分も奮闘を続けた実力者。その後は着飾った姿でPPV大会のステージを横行するだけで、本当の力量はベールに包まれていた。今回の暴力行為は昇格後、初の意思表示と言っていいだろう。

 ルックスだけではなく173センチのサイズと、米海兵隊に5年間在籍した経歴を誇る“猛女”でもある。今後は女子戦線に絡んでくるのは必至。ベッキーとの新遺恨、さらにはRRでの女王様との因縁を考えると、新たなトライアングル抗争も見えてくる。

 さらにはバックステージではデイナ・ブルック(30)がベッキーへ事実上の挑戦を表明。NXT時代はアスカ(37=華名)のライバルで、3年前のロウ昇格時には、いきなり女王様シャーロットを襲撃。3月には突然ロンダにオープンチャレンジでの挑戦を迫って王座戦を実現させた。常々「自分にはチャンスが回ってこない」と目をギラつかせており、某アイドルグループでセンターを諦め、アンダーでくすぶっている女子に見習わせたいような強烈な上昇志向を持ったハングリーな女子だ。

 この日、ロンダは姿を見せなかったものの、史上初の快挙を達成したカリスマの前には、早くも難敵が続々と現れた。栄光から一転、苦難の防衛ロードが始まりそうだ。