【WWEレッスルマニア】ベッキーが史上初ロウ&SD女子王座同時戴冠

2019年04月08日 17時10分

2本のベルトを掲げるベッキー(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ニュージャージー州イーストラザフォード7日(日本時間8日)発】WWEの祭典「レッスルマニア35」が当地のメットライフ・スタジアムで開催され、メインの勝者総取り女子王座トリプルスレッド戦は〝ザ・マン〟ことカリスマのベッキー・リンチ(32)が、ロウ女子王者ロンダ・ラウジー(32)をフォール。ルールにより女王様シャーロット・フレアー(32)が保持していたスマックダウン(SD)女子王座も奪取した。

 メインを女子の試合が飾るのは祭典史上初の快挙。ロンダはロック界の大姉御的存在ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツが、テーマ曲「バッド・レピュテーション」を生演奏する中、登場するや、いきなりパンチで2人を蹴散らした。しかしエプロンでシャーロットに仕掛けたタランチュラ式アームバーはベッキーに妨害され、頭からリング下に転落してしまう。

 昨年10月の「エボリューション」での「ラストウーマンスタンディングマッチ」で歴史的死闘を演じたカリスマと女王様は、1対1状態になるとお互いがライバル意識ムキ出しの激しい打撃戦を展開。5分過ぎにベッキーが女王様に雪崩式エクスプローラーを決めるが、負けじとロンダは同時に2人の腕をアームバーで決める。しかし、こういう時だけ妙に協力的なベッキーとシャーロットは、パワーボムの要領でロンダをマットに叩きつけた。

 10分過ぎからカリスマにエンジンがかかった。女王様を場外に叩き落とすや、ロンダに必殺のディスアーマー(腕固め)。さらにはコーナーポストを利用したディスアーマーで痛めつける。ここに割って入った女王様が雪崩式スープレックスでベッキーを投げ捨て、試合は五分に戻った。

 長期戦の経験がないロンダの動きがやや鈍った15分、シャーロットがコーナーポストを使ったフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)でロンダを捕らえ、リング上でも同じ技でギブアップを奪いにかかる。ここに最上段からベッキーがダイビングエルボー。すぐさまカリスマはリング上に机を投入して女王様に机上パワーボムを狙ったが、凶器投入に怒ったロンダに阻止された。

 直後に女王様が机に正面衝突して場外に転落するアクシデントが起きる。チャンスと見たロンダは必殺のパイパーズ・ピット(旋回式サモアンドロップ)で担ぎ上げるが、フィギュアエイトの影響でヒザを痛めたのか、足元がおぼつかない。

 何とか投げ捨てようとしたものの、そのままクラッチを解かなかったベッキーが十字架固めの要領で強引に押さえ込んで3カウント奪取。ロンダは「カウント2だった」と主張するも裁定は覆らず、昨年の祭典でプロレスデビューを果たしてからちょうど1年で、プロ初のフォール負けを喫した。

 史上初めてロウ、SD女子王座同時戴冠の快挙を達成したベッキーは、感極まった表情で2本のベルトを抱き寄せた。同時に女王様は、豪邸の貴金属をゴッソリ盗まれた貴族のように、ぼうぜんとするのみだった。初黒星を喫したロンダの動向も気になる。勝者総取りマッチの結果はWWE女子の歴史を大きく塗り替えそうだ。