【WWEレッスルマニア】カート・アングル「へなちょこ野郎!」の大コール受け笑顔で引退

2019年04月08日 13時35分

笑顔で引退したカート(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ニュージャージー州イーストラザフォード7日(日本時間8日)発】WWEの祭典「レッスルマニア35」が当地のメットライフ・スタジアムで開催され、世界最高のプロレスラーが笑顔でマットから去った。

 この日限りの引退を発表していたカート・アングル(50)は、怨敵バロン・コービン(34)と激突。ジャーマン連打やアングルロックで攻め込むも、勝負を決めに出た決死のムーンサルトプレスをかわされてしまう。直後にコービンのエンド・オブ・デイス(スイング式顔面砕き)で3カウントを奪われた。

 試合後、一瞬は悔しそうな表情を見せたが「後悔はないさ。(2017年10月に復帰してから)この約1年間、心配をかけ続けてしまった妻に感謝している。さあ、ボクのテーマ曲を流してくれよ! 皆もいつものように送り出してくれるかい?」と男の中の男らしく堂々と胸を張った。

 リングサイドで涙する愛妻と子供たちの元に駆け寄ったカートは、会場を揺るがすような「へなちょこ野郎!」の大コールに全身で応じながら両手を天に突き上げて笑顔でリングを去った。

 またトリプルH(49)と野獣バティスタ(50)の約5年ぶりの遺恨決着戦は“狂乱の貴公子”リック・フレアー(70)のアシストを受けたトリプルHが辛勝した。

 野獣はこの試合をラスマッチと定めており、受けたトリプルHも試合形式をほぼデスマッチとなる「ノー・ホールズ・バードマッチ」として、負ければ引退を明言して決戦に臨んだ。

 装甲車に乗って入場したトリプルHは完全に“ザ・ゲーム”の表情に戻っている。チェーンで野獣を襲うと、スパナで野獣の指を折ろうとし、鼻のピアスの穴にドライバーをネジ込み、ピアスを奪う残虐な攻撃に出た。あの野獣が恐怖心で顔面をゆがめたほどだった。

 しかしバティスタも実況席へのバックドロップ連打、イス攻撃で反撃。トリプルHがスレッジハンマーを手に襲い掛かると、スピアーで迎撃する。さらにはスチール製階段をリング上に上げてバティスタボム。続けて階段上へ雪崩式脳天砕きを狙うも、逆にパワーボムで叩きつけられてしまう。しかしぺディグリーはカウント2・9で返し、勝負を振り出しに戻した。

 ここで2月25日ロウ大会で70歳の誕生日式典を野獣にぶち壊されたフレアーが登場。トリプルHにスレッジハンマーを手渡す。正々堂々という意味か、野獣にもハンマーを渡した。お互いがハンマーを手にリング中央で正面衝突したが、一瞬先に出たトリプルHがリング上の階段をステップにハンマー一撃。すぐさま鋭角なペディグリーを放ち、終生のライバルから3カウントを奪った。

 トリプルHはフレアーと肩を抱き合いながら退場。フレアーの式典で再燃した野獣との長き遺恨に、ひとまずの終止符を打った。