【WWE】殿堂入り式典はやはり「D―ジェネレーションX」一色

2019年04月07日 14時04分

【ニューヨーク州ブルックリン6日(日本時間7日)発】WWEの殿堂入りセレモニー「WWEホール・オブ・フェイム2019」が当地のバークレイズ・センターで開催され、D―ジェネレーションX、ホンキー・トンク・マン(HTM)、トリー・ウィルソン、ハーレム・ヒート、スー・エイチスン(ウォリアー・アワード)、ハート・ファウンデーション(HF=ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)、ブルータス・ビーフケーキの全7組が壇上に立った。

 リングサイドには7日(日本時間8日)に祭典「レッスルマニア35」(ニュージャージー州イーストラザフォード)を控えたスーパースター勢がズラリ整列。大観衆とともにレジェンド勢を祝福した。

 式典の冒頭を飾ったのはエルビス・プレスリーのそっくりさんとして1980年代に大人気を集めたHTM(66)。マネジャーのジミー・ハート(75)に紹介されると、ハデなジャンプスーツにギターを手に、ピンクのキャデラックで堂々入場した。

 一気に会場をラスベガスのムードに変えてしまったHTMは「単なる一選手だった私に、このキャラクターで戦うチャンスをくれたWWEに心から感謝する。HTMでなければ、私は世界的な知名度を得ることなどできなかった。感謝する」と語り、最後は「HTMのテーマ」を自ら歌って場内をシェークさせると、エルビスのように歌いながらステージへ消えた。

 続いて伝説のディーバ、トリー・ウィルソン(43)は史上最も清楚なディーバ、ステイシー・キーブラー(39)に紹介されると鮮やかな深紅のドレスで登場し、会場のムードを一気に華やかに変えた。

 トリーは2日前に実父が急死した事実を明かすと「父、そして私の人生を大きく変えてくれた全てのユニバース(ファン)に感謝します」と涙ながらに語った。

 HFで2度目の殿堂入りを果たした“ヒットマン”ブレッド・ハート(61)は、相棒で義兄だったジム(享年63)の娘ナタリア(36)を伴い登場。昨年8月に最愛の父親を失ったナタリアは「父を誇りに思います。母親が一番喜んでいると思います」と涙目で語った。途中で観客がリングに乱入したためスピーチが一時中断するアクシデントもあったが、すぐさま式典は続行された。

 数多くの修羅場をくぐり抜けてきたヒットマンは、アクシデントにも動じずスピーチを続行。ライバルだったブリティッシュ・ブルドッグス、キラー・ビーズに感謝の意を述べると、かつて団体と決別した「大事件」についてグチを語ることもなくサラリと流し「皆に感謝する。人生で必要なのは、挑戦をやめない勇気を持つことだ」と話した。男だ。

 最後は歴代受賞者中でも最も危険な連中D―ジェネレーションXが締めくくった。現在ならとても放送できない悪行や蛮行、迷シーンの数々がタイタントロン(大型ビジョン)で流されると、場内は往年のような熱気に包まれ「DX」コールが爆発した。

 受賞者は“HBK”ショーン・マイケルズ(53)、“ザ・ゲーム”トリプルH(49)、世界9番目の不思議と呼ばれた故チャイナさん(享年46)、Xパック(46)、現在は新団体AEWのコーチ、リー・ガン(55)、元WWEタッグ王者ロードドッグ(49)。5人の悪ガキどもは、タキシード姿で装甲車に乗り込んで登場。緑色のスティックを場内に配ると、頭上で腕をクロスさせる得意のポーズを全員で決めた。

 反権力の象徴だったDXだが、現在トリプルHがWWEのCOOであることから、スピーチの前に口論となってしまう。するとHBKが強引にまとめて「ここに立っているはずだったもう一人の戦友を紹介したい。チャイナだ」と故人の名を挙げると、タイタントロンにはチャイナの雄姿が…。場内は「サンキュー・チャイナ!」のチャントが巻き起こった。

 これで湿っぽくなるどころか、ノリノリとなった下品かつ最高な5人のスピーチは実に約1時間にも及んだ。最後はトリプルHの前説から決めゼリフの「Suck it!」を全員で叫ぶと、ウオーターガンをリング四方に噴射。今年の殿堂セレモニーはDX一色で幕を閉じた。