【マサチューセッツ州ボストン25日(日本時間26日)発】WWEのロウ大会が開催され、エースの“大型犬”ことローマン・レインズ(33)が、祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で怨敵ドリュー・マッキンタイア(33)と対戦することが決定した。

 白血病を克服したレインズは10日のPPV大会「ファストレーン」で約5か月ぶりに奇跡の復活を遂げた。同時に最強トリオ、ザ・シールド(レインズ、セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズ)も劇的再結成。しかし先々週のロウ大会メインでは、バロン・コービン(34)戦の前にマッキンタイアの襲撃を受け、ドクターストップで試合中止という異常事態となった。

 先週大会で祭典での完全決着戦を要求したマッキンタイアはこの日、第3試合後に改めて対戦を要求した。「白血病を倒したかもしれないが、俺には勝てない。お前の家族は祭典で負ける姿を見ることになるだろうな」と挑発。復活戦のリングサイドで感涙を落としたレインズの愛妻と子供たちにまで暴言を吐いた。

 怒ったレインズは「挑戦を受けてやるよ。しかし二度と俺のブラザーや、妻や子供たちのことを口にするな!」とマッキンタイアにエルボーを見舞う。しかし逆にローブローからのクレイモア(ランニング式シングルドロップキック)を食らって大の字となり、祭典に不安を残した。

 その後、バックステージでは先々週大会でレインズの代役としてメインに出場し、マッキンタイアとのエニウェアフォールマッチで敗れた狂犬アンブローズが再戦を要求。「あのよ、俺は負けたつもりはねえんだよな。もう1回、完全決着ルールでやろうぜ」とケンカを売り、メインでのラストマンスタンディングマッチが電撃決定した。

 盟友レインズの祭典勝利と自分の名誉回復のために大奮闘したアンブローズだったが、最後はクレイモアに沈み、屈辱の連敗を喫してしまった。逆にマッキンタイアは、ザ・シールドと同等の実力を誇るまでに成長を遂げたことを証明した。この日の内容を見る限り、祭典でのレインズ不利は否めなくなった。

 レインズ対マッキンタイアの遺恨戦が行われる「レッスルマニア35」は日本時間4月8日にWWEネットワーク(日本語実況版付き)でライブ配信される。