【WWE】レインズ復活から一夜で悲劇 不法襲撃受けシングル戦出場できず

2019年03月12日 13時08分

【ペンシルベニア州ピッツバーグ11日(日本時間12日)発】WWEのロウ大会が開催され、前夜のPPV大会「ファストレーン」で劇的復活を果たしたエースの“大型犬”ローマン・レインズ(33)が、復帰後初のシングル戦前に襲撃を受け、出場不可能となる大ハプニングが起こった。

 冒頭でザ・シールド(レインズ、セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズ)の3人が観客席から登場。「昨夜は最高の夜だった。人生はとても短いし、明日はどうなるか分からないが、俺は後悔なんてしていないぜ」と語るや場内に大歓声が巻き起こった。

 さらには祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)でWWEユニバーサル王者ブロック・レスナー(41)に挑戦するロリンズを激励し「これから俺たちはそれぞれ祭典へと向かう。アンブローズも何か狙いがあるようだ。俺は最後のシングル戦から相当時間がたってしまったから、今夜このピッツバーグで試運転してみるよ」とシングル戦出陣を自ら志願した。

 結局、相手は前夜に完全KOしたバロン・コービン(34)に決定。大型犬は気合十分でメインに登場したが、リングに立つと、何と背後からコービン一派のドリュー・マッキンタイア(33)が不法襲撃。不意をつかれたレインズはパンチ連打からクレイモア(ランニングドロップキック)を浴びて意識もうろうとなってしまった。

 リングドクターがチェックに入るほどレインズの視線はうつろで、心配した盟友ロリンズも駆けつける。結局、ドクターストップがかかったため、エースはロリンズとアンブローズの肩を借りて医務室に引き揚げた。場内は水を打ったように静まり返る。

 ここで狂犬が漢気を見せる。レインズを医務室へ送り届けると、トリプルH最高執行責任者(49)に詰め寄り「マッキンタイアの野郎は絶対に許せねえ。今から俺がやってやる。ノーDQ、ノー・ホールズ・バード、エニウェアフォールマッチだ!」と直訴。トリプルHも笑顔でこれを快諾し、事実上のデスマッチが代役メインとして緊急決定した。

 盟友が襲われた怒りをたぎらせた狂犬はいきなり襲い掛かると、会場のありとあらゆる場所でマッキンタイアを攻撃。IWAジャパンなら即解雇処分となる会場グッズ売り場破壊から机に叩きつけ、2階席から突き落とそうとまでする。バケツや機材も飛び交い、さながら市街戦のような大荒れの展開に。しかしこれこそが狂犬の醍醐味だ。

 ところがWWE一のサイコパス、マッキンタイアも意地を見せた。祭典のロゴが入ったステージ壁への顔面砕き2連打から、鉄柵を首にかけてのクレイモア一撃。試合のほとんどを制していた狂犬は、まさかの3カウントを喫してしまう。決着後も無意識に反撃しようとするが、もう一度クレイモアを浴びて大の字。結局、レインズもコービンも姿を見せないまま、大会は前例のないバッドエンドで幕を閉じた。

 白血病を克服して完全復活を証明した前夜のPPV大会からわずか24時間。引き立て役に終わって歯ぎしりしていたコービン一派にしてみればしてやったりの「快勝」だったに違いない。しかし大型犬と狂犬がこのまま尻尾を巻いて逃げるはずもない。まずはレインズの容体が気になるが、祭典へ向けて新たに遺恨の火が拡大する結果となった。