【ペンシルベニア州ピッツバーグ11日(日本時間12日)発】WWEのロウ大会で“世界最高のレスラー”カート・アングル(50)が、祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で引退試合を行うことを発表した。

 地元ピッツバーグのリングに立ったカートは「この町からアトランタ五輪に出て金メダルを取った23年前を思い出すよ…」と感無量の表情で切り出すや、場内の誰もが気づいていた「重大事項」の発表を始めた。

「故郷のみんなの前で発表したかったんだ。レッスルマニアがボクの最後の試合になる。みんなには本当に感謝しているよ」

 WWE殿堂入りも果たした偉大なる地元の英雄の決断には「サンキュー・カート!」の大歓声が渦巻く。その思いに応えるようにカートは「ありがとう。今夜、ボクの故郷であるピッツバーグで最後の試合をするよ!」と宣言。ステージから登場したアポロ・クルーズ(31)と「地元ラストマッチ」を緊急敢行した。

 最後は必殺のアンクルスラムで3カウントを奪取。カートは後輩に敬意を表して固い抱擁を交わした。最後まで涙はなく、まさに男の中の男・カートらしい潔い引退発表となった。祭典の相手はこれから決まるが「世界最高のレスラー」最後の試合にふさわしい相手が期待される。

「レッスルマニア35」は日本時間4月8日にWWEネットワークで生配信(日本語版実況付き)される。