【WWE】ベッキー反則勝ちで紛糾 祭典の女子王座戦は3WAYに

2019年03月11日 12時02分

シャーロット・フレアー(左)とベッキー・リンチの挑戦者決定戦はロンダ乱入でベッキーが反則勝ち (C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【オハイオ州クリーブランド10日(日本時間11日)発】WWEのPPV大会「ファストレーン」で行われた“ザ・マン”ことベッキー・リンチ(32)と女王様シャーロット・フレアー(32)のロウ女子王座挑戦者決定戦は、またもや大紛糾。王者ロンダ・ラウジー(32)の乱入により反則裁定に終わった。この結果、祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)の王座戦は、この3人によるトリプルスレッド戦で行われることが決まった。

 手負いのカリスマが奇跡を呼び寄せた。左ヒザ負傷が完治していないベッキーは松葉づえ姿でリングイン。女王様は「勝負にならないわ」とばかりに満面の笑みを浮かべながら、カリスマをいたぶった。右足1本で戦うそぶりで挑発するや、ヒザ裏へのスピアー、ストンピングで延々といたぶり続けた。

 戦うごとに名勝負を展開した2人だが、ベッキーは試合がまともにできる状態ではなく一方的な展開に。そろそろ勝負を決めようと女王様が必殺のフィギュアエイトに入った瞬間だ。トップスピードでロンダがリングイン。何とタップ寸前のベッキーにストンピングを見舞う。一瞬、場内は混乱に陥るが、これはロンダのしたたかな計算だった。

 すぐさまレフェリーがゴングを要請。女王様にロンダが加勢したとしてベッキーの反則勝ちの裁定が下ったのだ。してやったりの表情を浮かべるとロンダはすぐにリングを下りた。先週のSD大会でステファニー・マクマホンコミッショナー(42)が下した「シャーロットが勝てば祭典で挑戦、ベッキーが勝てば3人による3WAY戦」という裁定を見事に逆手に取った格好だ。

 とてもややこしい話なので、ざっくり流れを振り返ろう。もともとベッキーとロンダは祭典での対戦を約束していたが、ビンス・マクマホン会長(73)がベッキーから挑戦権を剥奪。怒ったロンダは「だったら祭典は3WAY」との妥協案を出していた。紛糾する王座戦問題を解決するためにステファニーがこの日の挑戦者決定戦を命じたのだが、どうしてもベッキーと戦いたいロンダは、ザルの目のようなルールの盲点をつき、乱入によって女王様の反則負けを演出し、3WAY戦を力ずくで実現させたわけだ。

 ロンダの友情を感じ取ったカリスマはコーナーにもたれながら、満面の笑み。一方、まんまと策にはめられてしまった女王様は、あらゆる貴金属を強奪された貴族のようにぼうぜんとするしかなかった。とにかく祭典は3人による女子最強決定戦が正式決定。ベッキーの負傷も完治する見込みで、史上に残る激闘は必至となってきた。

 またロウ女子王座同様に出口の見えない紛糾と混乱が続いていたWWE王座戦は、直前になって1月から負傷欠場していたムスタファ・アリ(32)の参戦が決定。王者の“ニュー”ダニエル・ブライアン(37)とケビン・オーエンズ(34)との3WAY戦となり、ブライアンがアリをニープラスで沈めて王座を防衛した。