【WWE】最強トリオ「ザ・シールド」再結成 次回PPV大会で復活戦

2019年03月05日 14時27分

再結集した「ザ・シールド」の(左から)ロリンズ、レインズ、アンブローズ (C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

【ペンシルベニア州フィラデルフィア4日(日本時間5日)発】WWEのロウ大会で、最強チーム「ザ・シールド」が劇的な再結成を遂げ、6日後に迫った次回PPV大会「ファストレーン」(10日、オハイオ州クリーブランド)での復活戦が決まった。

 冒頭では、先週大会で感動的な白血病克服と完全復活を宣言したエースの“大型犬”ローマン・レインズ(33)が登場。ユニバース(ファン)に改めて感謝の意を述べていると、盟友セス・ロリンズ(32)が現れて熱い抱擁を交わした。

 レインズは祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で“ザ・ビースト”ことWWEユニバーサル王者ブロック・レスナー(41)への挑戦を控えた盟友に対し「欠場中、俺たちの庭を守ってくれたのはお前だ。ベルトを取ってくれると信じてる。頼んだぜ」と激励した。

 受けたロリンズの返答がまた粋だった。「俺はもう一度、兄弟とチームを組みたい。アンブローズ、お前がこの会場のどこで聞いているかは分からない。だけど聞いてくれ。人生は短い。待っているだけなら、すぐに時間は過ぎてしまう。命懸けで復活したレインズのためにもう一度、チームをやり直そう」。まるでビートルズの名曲「We Can Work It Out」のような泣かせるフレーズで“狂犬”ディーン・アンブローズ(33)に、大型犬生還の御旗の下、再共闘を呼びかけた。

 ここで狂犬がステージに登場。場内のボルテージは一気に最高潮に達して「シールド! シールド」の大コールが爆発した。ゆっくりとアンブローズがリングに歩を進めると、最強チームに嫉妬するバロン・コービン元GM代理(34)配下のギターマン・アライアス(31)が、背後からギターショットで狂犬を殴り倒してしまった。

 鮮やかなエアギターを得意とする新日本プロレス・棚橋弘至(42)とは大違いで、リアルなギターを持ちながら、この男は本当に空気が読めない。2人はアンブローズの元に駆けつけるも、その手を振りほどいてバックステージへ消えた。

 その後もロッカールームには入らず、なぜか空調室で熟考している狂犬をレインズが説得したが、首を縦に振らないままいずこかへ消えた。正気を失った犬が安全に身を隠す場所を探すがごとく、アンブローズは会場のあちこちを徘徊する。今度は機材室で考え込んでいると、ロリンズが発見して改めて再結成を説得。これも空振りに終わり、アンブローズは「俺はこれから試合なんだ。1人でやる」とリングに向かった。
 
 相手は劇的場面をぶち壊したアライアス。ハムレットの心境で心ここにあらずのアンブローズは、ドリフトアウェイ(スイング式網打ちネックブリーカー)でアッサリ3カウントを奪われてしまった。

 レインズとロリンズが駆けつけ気遣うが、敗戦ショックが色濃い狂犬は「放っておいてくれ…」と背を向けて観客席から引き揚げた。

 ここでシールド再結成失敗を見届けたコービンがニヤニヤ笑いながら一派(ボビー・ラシュリー、ドリュー・マッキンタイア)を引き連れて乱入。肩を落とすレインズとロリンズに、一派は「残念だな。しょせんお前らは壊れちまった野良犬同士なんだよ。この場で終わらせてやる!」と追い打ちをかけるべく襲い掛かった。

 この光景を観客席で見ていたアンブローズの表情に大きな変化があった。シールドが劣勢に立つと、たぎるように足を踏み始めると頭をかきむしり、雄たけびを上げる。そしてトップスピードでリングへ。場内の大歓声が再び爆発した。

 全員をパンチで倒すと、あうんの呼吸でレインズがマッキンタイアにスーパマンパンチ、ロリンズはアライアスにストンプを見舞う。アッという間に3人はコービン一派を蹴散らしてしまった。

 リング上には3人のみ。中央ではレインズとロリンズが拳を突き合わせ、もう一度、アンブローズに再結成を訴えた。頑固かつ偏屈な狂犬の性格を熟知している2人はあえて視線を合わせずに背中を向け、アンブローズの決断を待つ。狂犬は約20秒間もリング上をさまよって熟考。ロリンズが「カモーン!」と叫んだ直後だ。2人の間からアンブローズが拳を重ねる。ついに約5か月ぶりに最強かつ最高のトリオが復活した。

 シールドは拳を頭上で突き合わせると、会場四方に復活をアピール。待ちに待った瞬間に場内には声にならない大歓声が湧き起こる。コービン一派はステージ上でへたり込むだけだった。

 しかし元GM代理のコービンはカート・アングル(50)を引退させようとして完全復活を促し、シールド再結成を拒もうとして結果的には後押ししてしまった。やることなすこと裏目ばかりだが、ロウにとって必要な存在なのは間違いない。今後も健闘を祈りたい。

 6日後のPPV大会ではザ・シールド対コービン一派の激突も決定。レインズ奇跡の復活を経てより絆を固めた最強トリオは、いよいよ第2次黄金期に突入する。