【テキサス州ヒューストン17日(日本時間18日)発】WWEのPPV大会「エリミネーション・チェンバー(EC)」EC戦で行われたWWE王座戦は、王者のダニエル・ブライアン(37)が大苦闘の防衛を果たした。

 EC戦は金網で囲まれたリング内に選手を閉じ込めたボックスが設置され、5分差間隔で選手が登場。6人で勝負を争う過酷マッチだ。先週のスマックダウン大会で代役出場が決まった直後、出場順決定ガントレッドマッチで王者ブライアン、サモア・ジョー(39)、ジェフ・ハーディー(41)に3タテを食わせて一気に「時の人」となったニュー・デイのコフィ・キングストン(37)が、この日も躍動した。

 スタートは王者とジョー。続いてキングストン、AJスタイルズ(41)、ジェフの順に登場。ジョーがAJのフェノメナール弾に沈むと、キングストンはトラブル・イン・パラダイス(回転式ハイキック)でジェフから3カウント。最後の“毒蛇”ランディ・オートン(38)が登場するとリング上は王者、キングストン、AJ、オートンの4人となった。

 ここで毒蛇がAJをRKOで撃退。続けてキングストンにも同じ技を狙うが、逆にトラブル弾で殊勲の3カウントを奪われてしまった。最後まで残ったキングストンは王者にSOS(変型大外刈り)、ブーンドロップ(ボディーへのレッグドロップ)を決めて追い込む。さらにはボックス上からの空中弾を狙ったが、これは回避された。

 最後は悪の王者がニープラスで伏兵の健闘を断ち切った。勝つには勝ったがブライアンは青息吐息の防衛。場内は「サンキュー、コフィ!」の大合唱で幕となった。祭典「レッスルマニア35」(4月7日、ニュージャージー州イーストラザフォード)での相手は未定だが、誰が来ても“ニュー”ブライアンは綱渡り政権を強いられそうだ。